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日本や日本人って何だろう。改めて「海外」を考えるヒントを身近な話題から

日本人は本気で外国人観光客を呼びたいと思っているか?

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先日ある会合で、IT関連の事業仕分けに携わっていた方のお話を聞く機会があった。。

例えば、「日本文化を広める」という観点で、外務省、文部科学省などがバラバラの展開を行っている一方、日本語以外での情報発信は極めて限定的であるとのことだ。

彼曰く、日本の行政分野でもっとも多言語表示が進んでいるWebサイトは、高山市のホームページ。朝市のおばちゃんも片言で英語をしゃべるとのこと 
外務省のVisitJapanサイトもがんばっているなと思ったら、残念ながらリンク切れが多い(2009/3/1現在)
生きているサイトはこちらのほうで、6ヶ国語程度の模様。  

一方、ほかの国を見て見ると、
タイでは、19ヶ国語対応。しかも、日本語版サイトでは日本人向けに「修学旅行」の誘致を図るなど、単純な翻訳ではなくセグメントした相手に応じたコンテンツを作って見せる対応になっている。
お隣の韓国では、11カ国。日本語を選ぶと、韓流ドラマにちなんだツアーの紹介が出るなど、「導線設計やコンテンツ作成が連携している」という民間のWebマーケティングでは当たり前のことがなされているように感じる。

そういえば、MBAの授業でもプレゼンの時間にClosing Slide で、会社でいつも使っている多言語バージョンを使うと、大ウケしたのを覚えている。「このスライドマスターを欲しい」と後から何人かの同級生に言われたので、他の会社でも、どこかで広まっているかもしれない。

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「聞いてほしいaudienceの言語、思考パタンでメッセージを伝えるという」作業は、まだまだ日本人には出来ていないことのようだ。

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