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教育のこと、会社組織のことなどを日常の出来事から考えていきたいと思います

これからの勉強のかたち

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先週5月16日(水)~18日(金)に開催された教育ITソリューションExpoに行ってきました。アジア最大級の学校向けIT専門展だそうですが、専門性の高い分野の割に大規模で多彩なイベントであった印象を受けました。

学校の先生や試験業務に携わる関係者の業務を支援・効率化するためのシステムや高速スキャナなどのハードウェア、災害発生時の緊急避難先として学校が使われるために必要な機材や備品類の展示、安全性確保のための入館システムなどのセキュリティ対策、黒板にかわるデジタルボードやiPadやタブレット端末の活用提案・・といった学校で使われるITの幅広さを目の当たりにしました。私の目当てはeラーニングと教育コンテンツだったのですが、勉強の進捗管理や試験採点に必須のLMS(学習管理システム)がフリーソフトとして登場して以来、ここ数年での目覚ましい発展を会場で体感することができました。

会場では学校の現状も垣間見ることができたのですが、そのなかで「リメディアル」という言葉を掲げている出展社を複数目にしました。「リメディアル」とは、落ちこぼれ対策のための補修学習の意味合いを含んでおり、その背景には現代の学生の学力低下があるそうです。少子化やその他の要因が重なって、入試の筆記試験を受けなくても入学を許可する大学が増加中。高校で学んでいるはずの授業内容が理解できておらず、大学入学後には授業についていけず、やむなく退学・・といった基礎学力の低下が教育問題から社会問題へと発展していっている現状だそうです。会場では、大学入学が決まってから高校卒業までの間に、高校必須学力を補うための教育システムやコンテンツなどの提案が各出展社に見られました。

電車の中や移動中、一分一秒でも惜しいとばかりに携帯ゲームやスマホにかじりつきの学生。それだけ夢中になれるものが学校の勉強と少しでもリンクしてくれることを切に願います。
そして、このような世代が間もなく社会人に。
社会はどのようにしてリメディアル世代を引き継げばよいのでしょう。
「大学教授は彼らのために、今までの教え方を変えたりしない。現代の学生は明らかに従来教育についていけていない」、といいます。これは会社でも同じことがいえるでしょう。新卒者向け・中途採用者向けの研修の抜本的な見直しの時期がきているようです。

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