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教育のこと、会社組織のことなどを日常の出来事から考えていきたいと思います

はじめまして

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はじめまして

高松麻子と申します。

これまで、外資系ITベンダーを中心に教育と企画に10数年関わってきました。

主に、教材開発、クラスルームのセットアップ(以前はかなりの労力がかかりました・・)、講師養成、技術者認定資格制度や試験の導入などを行ってきました。海外のトレーニングに現地参加者に紛れて参加することもしばしばありました。

仕事を始めた当時のITの技術教育といえば、専門家が講師を担当して前に立って技術知識を述べるといった形式の知識詰め込み型がほとんどでした。技術者は技術の専門家であり、その技術を他人に教えるには別の能力が求められるはずですが、プレゼンテーションスキルについて言及されることは殆んどありませんでした。そのような中、私が体験した海外の教育現場では、参加者に発言の機会が頻繁に与えられ、どんな発言も質問も批判されることはない「安全性」が確保された、講師と参加者の双方向のコミュニケーションが行われていました。講師が意見を求めると参加者は率先して挙手し、参加者らがもっと実験を続けていたいと希望すると講師はその意思を尊重するといった、双方の信頼も築かれていました。教育制度全般についても、講師のスキルに依存するのではなく、簡潔でゴールが明確な教材、講師の養成プログラム、評価システム等々、多角的に仕組みが用意されていてよく考えられた合理的システムでした。

当時のIT業界ではこの教育モデルはまだ希少であったようで(後にそれらをインストラクショナルデザインと呼称することを知りました)、このモデルを実装した教育に当時関わることができたのは自分にとって貴重な経験となっています。

その後、広報・マーケティングなどを担当しながら、サポートセンターやヘルプデスク向けの認定制度にも関わってきました。ここでファシリテーション型教育方式である参加者自身の体験や発言による気づきを促すといったコミュニケーションが主体の学習方法に出会いました。そうこうしている間に、学習・教えるということ・企業組織の社会心理・・などについてもっと深く学びたいという想いが強くなり、大学で心理学を学ぶことにしました。試験やスクーリングへの参加、実験、レポート提出などなど、仕事との両立は大変でしたが4年かけて無事卒業することができました(少し頭が柔らかくなったような・・)。まだまだ十分とはいえませんが、体系立った知識を得られたことにより応用の可能性は広がります。教育だけにとどまらず快適な職場環境やメンタルヘルス、コミュニケーションを活用した優良な対人関係づくりなどを検討するうえで活用していきたいと思います。

これまでの組織での経験を活かし、企業における教育プロフェッショナルサービスとして、 コミュニケーションやリーダーシップ、プレゼンテーションなどのヒューマン系教育とIT技術教育の両側面で、教材開発や講師養成、コースの目標設定と評価・・といった教育実施から仕組みづくりまでをトータルに支援するべく、フリーランスとして活動することとしました。組織の活性化、従業員の能力とやる気の向上、生産性向上に貢献できる活動をしていきたいと思います。

以上が自己紹介ですが、このブログサイトでは日常の出来事から感じる教育のこと、ITのこと、仕事のことなどについて触れたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

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