創造力を伸ばす
クリエイティブになる、創造力を活かす、という言葉があります。
仕事をしていると、よくこの言葉が頭に浮かびます。
決してデザイナや製作者だけに求められるものではないはずです。
例えば、こんなときにもっと創造力があったらいいのに、と思います。
客先で導入事例をこと細かに尋ねられる - 業界はどこですか? 従業員は何人ぐらいの会社ですか? 動作しているシステムは? そのバージョンは? (あげくに)うちにはマッチしないなぁ・・。
会議で新しい提案や意見が出ない - 会議の進行にも問題があるかもしれませんが、アイディアが出ないと新たな試みの機会が減少します。
製品機能が横並び - 新しく製品を購入しようと機能比較してみると、驚くほどどこも同じ機能がついている。反面、望む機能がないことも。画期的な機能をもっていて大ヒットしたものが海外製品であったりする。
あるテーマでディスカッションをする際 - ある状況設定でケーススタディを行うとき、その状況を細かく決めてもらわないと、発言や意見ができない。
ちなみに、創造の反対語は模倣だそうです。
サポートセンターのスタッフには問題解決能力が求められます。問題解決にも創造性が求められます。ひとつの解決に固執しないで、やわらか頭でいないと思わぬ所に落とし穴があるやもしれません。そのためのスタッフ向けの教育として脳を活性化させるためのエクササイズを行ったりします。体を使ったエクササイズや、難解なクイズであったり、普段の仕事には直接関係の無いゲーム的要素が盛り込まれています。
問題解決とは、人間の思考の中で最も高次の部類にあたる機能といわれています。
そんな高次の機能を活性化させるには、自ら考えることをしなくてはなりません。これからの競争の時代、発想の転換と新しいアイディアが求められます。企業が人材を抱える際に、このような能力 = やわらか頭であることがもっとうたわれていいと思います。世界には我々が考えもつかないようなとっぴなことを考える人たちが沢山います。組織の言うことを聞く良い子ばかりを育ててしまうと、湧き上がる発想を殺してしまうことにもなりかねません。国際的な競争力をつけるためにも、発想の転換と早期問題解決、常に新しいアイディアを考える、といった創造力を活かすことは必須といえるでしょう。
企業でできることの提案
・ 会議や対話のなかで提案や意見が出たとき、「なぜあなたの立場でそれを言うの?」という考えを捨てて、その提案自体に意識をむける。
・ 出てきた意見や提案に否定をしない。その発言に評価を下す必要はないのです。
・ プロジェクトやその業務がどこへ向かっているのか、ときどき関係者を含めて立ち返る時間をつくる。(目標を見失わないように)
・ 将来どうなっていたいかのあるべき姿を全員で共有する。いまは辛くても、その先の明るい未来を描くことができれば、脳内分泌物が活性化されてやる気が出てきます。
自分の意見やアイディアが採用されれば、さらにもっとよくしていきたいと発展を望むはず。そうやって人と組織は成長していくのであります。