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日本を環境立国にするために、ITベンチャーを飛び出して起業しました。

中国人の森林買収という陰謀論

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中国人が日本の森林を買い漁っている~一時期多くのメディアにこのような報道が踊り、地方自治体などでは海外資本による土地買収を制限する条例を設置するなどの対応に追われました。この話題は、木材資源や産業廃棄物投棄といったところよりも、なぜか水資源収奪の問題として報じられることが多く、個人的には違和感を感じていました。

「中国人の森林買い漁り」の虚実を追う! 
「大手メディアで騒がれたので全国都道府県を調査したのですが、報じれているような"水狙い"の事実はどこからも出てきませんでした。大手メディアではそのように報じられていましたが、どうも理解できません(笑)。
立木を木材とするにはコストがかかりますから、木材が目的であれば流通市場で安く買えばよいわけです。投資目的であれば、むしろ銀座の一等地のほうがいいでしょう? もし大量の水を中国に運ぶとしたら、莫大なコストがかかります。そもそも、山林を買ったからといって、どうして水が入手できるのかがわからないのです。また、仮にそうしたことがありえたとしても、問題は誰が山林の所有者かということではなく、所有者が山林の整備をきちんとしてくれるかどうかですから......」

適切に伐採され手入れされた山林には、地面に陽が差し込み、下草が生える。土を盛り上げて生長する下草は地面を耕し、それによって雨水は地中に浸透しやすくなる。土に染み込んだ水と山肌を滑る水は、河川や地下に流れ込む。河川から海に流れ出た水は蒸発して雲となり、風に乗って移動した後、再び雨となり地表に降り注ぐ。  <
要は、山林は水の循環過程であり、雨水を濾過する"媒体"ではあっても、水がそこに多く蓄積されるわけではないのだ。

森林に入ると、そこに水が貯まっているわけではなくて、湧き水や沢がどんどん流れ出していることが分かります。つまり、水資源とはストックではなくフローによって考えるべきものであり、大気を含めた大循環の流れを最適化することが水資源の保全に繋がります。

しかし前述のように、水源林とはいっても、山林が媒介する水は河川や地下水へと流れ出る。河川の水は所有できず、地下水の多くは平地から汲み出され、山林所有者には手が出せない。

実際、山林から流れ出た水は地下水や河川として人間生活に利用される流れに至ります。それを管掌しているのは国土交通省であり、土地所有の有無とは関係なく河川法上の水利権として管理されています。つまり、仮に中国人が森林を買収しても水利権をちゃんと取得しなければ、その水を大量に汲み出すことなどできないのです。森林法で制限できないのは、当たり前の話です。


もちろん中国は、地続きの東南アジアやインドなどとは水利権問題を抱えています。水資源の争奪が戦争の原因となることも確かです。でも、私たち日本人が自覚しなければいけないことは、我々は水資源を奪われようとしているのではなく、バーチャルウォーターという形で海外から間接的に大量の水資源を収奪していることです。


被害者ではなく加害者である我々がすべきことは、ナショナリズムを叫ぶことではなく、水資源の適正な利用をソリューション化し、世界に広めていくことです。そのために、命を育む高ミネラルな水を産出できる、豊かな森づくりを提案していきたいと考えています。




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