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日本を環境立国にするために、ITベンチャーを飛び出して起業しました。

地域活性化のためのソーシャルメディア

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大元さんのエントリを拝読して、地域活性化に関心を持つ方々がこれだけいらっしゃることに驚くとともに、ちょっと残念な気持ちにもなりました。それは、日本の地域にも数多くの良い活動をされている方々や団体がいるのに、それらはほとんど東京などの大都市圏で働く方々と交流を持つこともなく、デジタルデバイドと呼ばれる断絶が起こっているのだと。


大元さんや、昔からの友人である加藤くんが示した事例もブータンやアメリカでのものだったりして、もちろんそれはそれで参考になるのだけれど、本来我々が大切にすべき日本のアイデンティティというものが置いていかれたままにソーシャルメディアの議論が進んでいるという印象を受けました。(もし会場での議論が違っていたらごめんなさい)


「地域活性化のためのソーシャルメディア」勉強会、ソーシャルメディアが作り出す新社会幸福論」
そして、地域活性化を論じるにも、きっとこれらの考えは有効だと考えています。地域でお金の流れをどう考えるかを議論する事は勿論大切です。しかし、経済成長一辺倒だった今までの価値観をほんの少し見なおす事で、家族が仲良く暮らし、お金は無くても笑顔の絶える事の無い家庭が作れるなら、日本が失ってしまった家族の絆を取り戻す事が出来るのでは無いでしょうか。

その失った家族への絆を取り戻す事で、故郷への愛着心や、文化への愛着心を増し、自分の地域の特産品や、出身地の企業を応援したりといった所に繋がり、時間はかかるけれど経済面へも良い効果をもたらすのでは無いかと思います。

とても、時間のかかる話かもしれません。結果が見えるまでに何年、何十年とかかる話かもしれません。でも、これはきっと、僕達の世代のために考える事じゃないんです。

これから生まれてくる、小さな生命が「笑顔」で暮らせる社会にするために、僕らが下地を作ってあげないといけないんじゃないかなって、僕は心から思います。


この大元さんの結論には、私も大賛成です。でも、大乗仏教を規範とするブータンのGNHの考え方や、キリスト教の戒律の流れでは恐らく日本人としての根源に流れる幸福論は語れないのではないかという想いも持っています。手前味噌になりますが、そのような課題意識からさとまるLLPという団体をつくって活動も行なっています。



私たちの根源に流れる社会幸福論というのは、恐らく新渡戸稲造さんが紹介した武士道や、今TVでやっている龍馬伝の維新思想といったものではなく、柳田国男さんが研究した民俗学であり、宮本常一さんが撮った日常の風景であると、個人的には感じています。農耕民族として、厳しい自然環境と向きあってコミュニティをつくってきた日本社会の在り方を、ソーシャルメディアという道具を使って現代社会に還元していくことが求められていると思うのです。


私の夢は、日本を環境立国として世界のお手本=ブランドにすることです。気候変動や生物資源の減少といった環境課題に対して、日本が世界に果たすべき役割は大きいと考えています。Think globally, Act locally. まずは自分たちの足元や住んでいる場所、故郷などにある昔ながらの智恵を、きちんと情報発信していくことが出発点だと考えています。



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