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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

LINEグループ作成奮闘記

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LINEのサービスは皆さんも広く使っているのではないかと思います。
2017年12月期第2四半期決算説明会の資料によると、月間アクティブユーザー数は7000万人ということです。これはスマートフォン利用者の相当数を占めるのではないでしょうか。そんなLINEですが、利用頻度は意外とまだら模様なのではないでしょうか。私がそうだから、というわけでもありませんが、私は妻との安否確認(というほどのものはなく、いわゆる「帰るメール」のことです)にしか使っていません。サービスとしては、トークしかつかっていないことになります。


そんな私がLINEグループの作成に乗り出すこととなりました。大げさな表現ですが、私としては結構なイベントでした。高校生や大学生くらいですと日常茶飯なのでしょうが。私は中学高校時代テニス部に所属しておりまして、現在でも年に数回メンバーでの集まり(いわゆる飲み会)があります。その集まりの企画立案や会場の告知等は、メーリングリストのサービスを使っています。以前はYahoo Groupsを使っていましたが、数年前にサービスを終了したため現在ではGoogle Groupsを利用しています。メーリングリストですと、当日の連絡、たとえば30分遅れます、といった通知が行き渡るのが難しいという事情がありました。普段使うメールが会社メール中心で、メーリングリストに登録しているプライベートのメールアカウントにアクセスすることが少ないメンバーがいること、メール着信のプッシュ通知を使っていないため着信に気づかないこと、などが理由です。そこで、メンバー間でのリアルタイムのやり取りにLINEグループを使ってみようかという話になったのです。

メンバーの中で唯一IT企業に勤める私がこういったIT絡みを担当することになっていて、忘年会前に設定を完了すべく作業に取り掛かりました。まず、私のLINEの中の友達をチェックしたとこと、12人中6人としかつながっていないことがわかりました。ただ、この6人とも一度もトークのやり取りをしたことがなく、なぜ友達リストに存在しているのかすらわかりません。たぶんLINEアプリをインストールした際にスマホの連絡先から引っ張ってきたのだと思いますが。こんな状態ですので、友達追加の方法から調べなければなりませんでした。普段から会う関係ではないので、ふるふるやらQRコードの提示やらは使えません。調べたところ、自分の友達になってください、というメールやSMSを生成できることがわかりましたので、その機能を使ってメールで案内しました。ただ、普段はPCのメールで連絡していたので、スマホの連絡先にメールアドレスが登録されておらず、その登録がちょっと面倒でした。

これと並行して、LINEグループを作成しました。これはそんなに手間ではなかったですね。自分のLINE友達のリストからメンバーを招待すればよいので、すでの友達であるメンバーには一斉に招待し、友達でないメンバーは友達になってもらった都度、招待をしていくこととしました。

これによって、12人中10人を忘年会前にグループに入れることができ、無事、「あと5分で着く」といったリアルタイムの連絡が取れるようになり、IT担当としての面目を保つことができたのです。


普段からLINEを使っている人からすると、大して難しくも大変でもないことを延々と何いってんだ、と思うでしょうね。でも、普段大して使っていないオジサンからすると、結構大変だったのです。LINEに限らず、自分のビューからするとこんなの簡単だから対してガイドなんていらなくてもできるだろ、と思うことが、結構難しかったりするのです。
この飲み会の場でも、WatsonをはじめとするAIの仕組みについて少し話をメンバーにしたのですが、まったくITに関わりのない人に理解してもらうのは相当難しいと感じました(お互い酔っているというのはありますが)。

LINEの例は(私の)レベルの低い話ですが、ユーザーに新たなサービスを利用してもらうためには、こちらが思っている以上に丁寧にガイドをしないといけない、ということを実感した年末の出来事でした。

IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)

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