IBMが天気予報?
様々なメディアで報道されましたが、日本IBMが気象情報の提供サービスを3月より開始しました。
IBMが気象情報?なんで?という疑問もよく耳にします。
日本IBM、Watsonを活用した企業向け気象情報提供サービスを開始 (ITmediaエンタープライズ)
今回、日本IBMの本社内に「The Weather Company Japan」を設立しました。気象予報士が常駐し、日本のみならずアジアパシフィック地域の気象に関するデータを企業向けに提供することとなりました。これに先立ち、気象庁の定める気象予報業務の許可を取得しています。
IBMがThe Weather Company(以下TWC)の買収を完了させたのが、2016年2月です。TWCは全世界で25万箇所以上の観測拠点を持ち、得られたデータに基づきリアルタイムに近い形で気象予報を出すことが可能で、これまでも多くの企業に対して気象情報の提供をしてきました。 気象情報の精度は高いですが、IBMがTWCを組み入れたことの意図は、天気予報を出すことではありません。ビジネスに気象が与える影響というのは、日常考えているよりも大きいようです。
航空や農業関連はもちろんですが、小売や運輸などは気象に大きな影響を受けるというのは想像しやすいと思います。また、保険やエネルギーにも関わりがあります。
IBMでは、各業界に向いた気象情報をパッケージングしてご提供したり、個別カスタマイズしてシステム構築を支援したりという形でビジネスの伸長をお手伝いします。
IBM Watsonのテクノロジーを活用して気象情報の精度を高めていく予定ですが、TWCの気象情報とデータ分析手法を連携させて得られるインサイト自体が、コグニティブの活用そのものであると考えています。
このThe Weather Companyのサービスの概要を、簡単なデモを交えてご紹介するWebセミナーを4月20日に開催します。私が講師を務めますので、ご関心がありましたらご参加ください。
ついに日本上陸!IBM×The Weather Company (4月20日 Webセミナー)
IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)