電話に慣れていなくても心配しないで就職活動を
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電話は嫌い、非通知出ない 人事も驚く今どきの就活生(NIKKEI STYLE)
という記事を読みました。これに限らず、電話が苦手な学生が増えていて、企業が困惑している、というトーンの記事をたまに見かけます。いま就職活動をしているのは主に95〜96年に生まれの大学生とのこと、携帯電話が当たり前の環境で育っています。ちなみに私が新卒で今の会社に入ったのが96年です。なんかちょっと不思議な感じがします。
大学生の主なコミュニケーション手段はLINEに代表されるメッセンジャーアプリ。スマホを持っていても通話はあまりしないそうですね。仲間うちであっても。家に固定電話がないというのもめずらしくないようなので、電話の経験が絶対的に少なく、苦手意識を持ってしまうのも仕方のないことなのでしょう。非通知には出ないというのは私にも分からなくはないので、それについてはここでは置いておくこととします。
この記事はFacebookにも掲載されているので、多くのコメントが寄せられています。電話を前提としたコミュニケーション手段というのが時代から遅れている、むしろ様々なツールを駆使してコミュニケーションすることの方が評価されるべき、といったような主旨のコメントが多く、記事に対してネガティブ、あるいは疑念的な方が優勢な感じです。
私は、デジタルセールスというタイプの営業で、電話をかけてお客様と会話することが多い職種です。各種のデジタルツールを駆使してはいますが、電話は依然として基幹ツールです。コミュニケーション手段として、電話は重要だと思っています。自分の電話スキルに自信があるわけではないのですが(自部門の名誉のためですが、組織内には素晴らしい電話応対をする人が大勢います)。
ただ、就職活動の段階で電話でスムーズに応対できる必要はないと思います。会社に入ってから、周りの先輩の受け応えを見て慣れていけばいいのです。私の部門に配属された昨年入社の新人社員も、本格的に営業活動するようになってからはまだ2か月ほどですが、十分な電話スキルを身につけています。
そうはいっても、最低限の常識とマナーは就職活動の時点でも必要でしょう。それと真摯さが伝われば、多少のミスは許されると思います。そして、その真摯さがあれば、一緒にやっていけると採用担当者は思うはずです。
電話に触れる機会が少なかったのは、時代のためというのもありますので、それは上の世代もわかっているはずです。過剰に心配することなく、自分の能力を最大限発揮できる就職活動となることを願っています。
IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)
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