Webセミナー原稿のトークスクリプトは完全に用意しておくべきなのか
デジタルセールスの活動として、Webセミナーを定期的に開催しています。アナリティクスやWatsonをテーマに昨年は20回近く講師を担当しました。
以前のブログでも書きましたが、セミナーで紹介するプレゼンチャートの構成は自分で作り、話す内容も自分で考えます。内容を確実に盛り込むため、話す原稿、いわゆるトークスクリプトを事前に書いておき、本番ではそれを読み上げる、というスタイルを取っています。
この方法ですと、内容の漏れなく伝えることができるのですが、抑揚がなく、臨場感に欠けてしまうことがあります。終了後のアンケートで、単調で眠くなりましたと書かれてしまったことがありますが、それはこちらの話し方が悪いということですね。
単調にならないように、途中でデモを交えたりするのですが、それでもやはり、スクリプト読み上げ部分に臨場感がないのでしょうね。
同じ部門でWebセミナー講師を担当している同僚は、スクリプトを用意せず、プレゼンチャートを見ながらその場で話を組み立てています。この方法ですと、一瞬、詰まってしまうことはあっても、臨場感はあります。ある程度のスキルが求められることもあり、慎重を期したい自分はスクリプト読み上げで行く方針は変えませんでした。
ところが、今年に入って部門内で担当替えがあり、その同僚の担当していたセミナーの講師を引き継ぐこととなりました。同僚はスクリプトを書いていないので、こちらで用意するしかありません。一度スキルトランスファーとしてひと通りの内容を聞き、アドバイスをもらいましたが、スクリプトは一から書かないといけません。さらに、そのセミナーではデモを多用していたので、その手順も身につけないとならず、日常の営業活動の中をする中で、スクリプトを書く時間が取れず、本番が近づいていってしまいました。
前日になり、スクリプトを完全に書くことは諦め、話すべきポイントを手元にメモとしておいておくことに決めました。
当日、心配していたデモもすんなりこなし、説明部分もメモを見ながらなんとか話し切ることができました。アンケートを見る限りでは、不満のコメントもなかったのでとりあえずは安堵です。
この前の週はもう10回以上やっているテーマを、スクリプトを完全に読むタイプで行っていました。これはもう安定していると言えるのですが、どちらがいいのかちょっと考えてみました。
会場でのリアルのセミナーでは、目の前に聴衆がいますので、反応を見ながら話す内容やトーンを変えることもできます。Webセミナーでは参加者は見えません。そのため、確実に伝えるという観点では、スクリプトを書いて、内容を漏れなく盛り込む方がいいのかなと考えています。
前回時間切れで完全にはスクリプトを書けなかったセミナーは、これからも何回か実施する予定なので、少しずつスクリプトを充実させようと思っています。
最近では、他部門主催のお客様向けWebセミナーに参加して、どんな感じか聴いてみるようにしています。この人はスクリプトを読んでいるのか、そうでないのかを想像しながら。
何が正解というのはないと思いますので、これからも試行錯誤を重ねて、少しずつよいものにしていきたいと思っています。
ちなみに直近で私が講師を務めるWebセミナーはこの2つです。どちらが、スクリプトを完全に書いた方か、聞いて当ててみてくださいね。
クラウド型ファイル共有サービスの決定版「Box」
~世界5万社以上の企業で利用される訳は 「社外共有」、「モバイル」、「セキュアー」~
2017年3月1日(水) / 3月15日(水) 17時
クラウドで実現するデータ分析の強力なエンジン「IBM dashDB」
~フル・マネージドサービスで運用いらず、部門DWHもデータのロードだけで実現~
2017年3月8日(水)17時
IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)