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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

ハザードランプのつけっぱなしに遭遇して

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先日ある遊園地に行ったときのことです。
駐車場に車を止めて入り口に向かおうとすると、前に止めている車のハザードランプがついたままであることに気づきました。このままだと、戻ってきたときにバッテリーがあがってしまうのではないかと思い、遊園地の入り口で係員に車のナンバーとともにそのことを伝えました。数分後、ハザードランプがついたままなので車に戻るようにとの園内放送が流れ、これで持ち主が車に戻ってくれるといいなと思いながら、その後遊園地で楽しいひと時を過ごしました。

日が暮れてからのイルミネーションへの感動の余韻が覚めやらぬまま車に戻ると(7-8時間後)、件の車はまだそこにいました。すでにあたりは暗闇なので、点滅していれば遠くからでもわかるはずですが、そんな様子はありません。よかったと安堵して自分の車にもどってから目の前のその車をみると、オレンジ色のランプがうっすら点灯していることに気づきました。点滅ではなく点灯、しかもごく弱い光を発しているに過ぎなかったので、遠目にはわからなかったのです。ああ、放送に気づかなかったのか、大丈夫かなこの車と思いつつ荷物を車に乗せて出発準備をして、さあ車を出そうとしてその車をみると、ランプは完全に消灯していました。車のメカについては詳しくないですが、このような状況からすると、バッテリーはあがってしまったのではないかと思われます。ちょっと残念でした。

駐車場でのハザードランプは、いまからここに車を止めますよという宣言、周囲への注意喚起のために行われていると思います。そのほかのハザードランプの使い方としては、渋滞の末尾での追突防止、車列に割りいれたときのお礼といったところが多いでしょうか。本来の意味でのハザード、つまり非常時に使うという以外にこれだけの使い方がされています。これらに共通するのが、他の車への気遣い、気配りなのではないと思います。

私はハワイとグアムでしか運転を経験していませんが、海外ではこのような目的でハザードを使うことはないように思います。ハワイでもグアムでも、ウィンカーなしで車線変更したり右左折したりというが結構普通のことなので、ウィンカーやハザードを使って他の車とコミュニケーションを取ろうという考えはないのかもしれませんね。

昨今自動車のIoT対応が急速に進化する気配が感じられます。自動運転もそうですし、エマージェンシーブレーキをはじめとする各種安全装置もそうです。コネクテッドカーといったように外部との様々なコミュニケーションも進んでいくのでしょう。そういった技術進歩が進むなかで、ハザードランプを運転手が押したときに、どのようなシチュエーションで押されたのかを車載システムが検知し、たとえつけっぱなしで車を離れても自動的にハザードを消してくれる機能なんていうものも実装されるかもしれませんね。
(すでにそういう機能がある、あるいは保安上の観点でハザードの自動オフはできない、ということでしたらご容赦ください)

話を戻しますが、車のマナーはハワイやグアムの方がいい点もたくさんあります。信号のない横断歩道で歩行者が立っていると必ずといっていいほど止まってくれますし(日本の規則でもそうしないといけないはずですが)、左折車(日本では右折車に該当)を通してくれることも多いように感じます。そんなときにハザードでお礼をするというしきたりはありませんが、譲り合いと感謝がそこにはあるのだと思います。

技術進化ではカバーできない、こういったことこそ今後、自動車の運転に求められる技術なのかもしれませんね。

HazardLamp.jpg

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