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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

IT展示会をぶらりと回ってみた営業としての雑感

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今週、「2015 Japan IT Week 秋」と総称されるIT系の大きな展示会イベントが幕張メッセで開催されました。
3日間のイベントの真ん中の日、私は都内のお客様訪問を終えて勤務先の幕張に帰ってきたのがちょうど昼休み時間帯だったので、会社に戻る前に海浜幕張駅から程近い幕張メッセに立ち寄ることとしました。

このイベントは、リードエグジビションジャパン株式会社が主催で、ビッグデータ活用展、情報セキュリティEXPO、通販ソリューション展など、合計8つの展示会が一度に開催されるものです。リード社ではこれを総称して「2015 Japan IT Week 秋」と名づけています。
一応8つの展示会ごとに場所が固められているようですが、特に仕切りがあるわけではなく、ひとつの巨大な展示会と言ってよいと思います。IBMは通販ソリューション展に出展していましたが、私の担当製品でもないので、今回は純粋に参加者として来場しました。
入り口で受付登録する際に、自分のポジションを情報システム、マーケティング、調達等の区分のいずれかで申告し、名刺をその区分が書かれたホルダーにいれ、それを首から掛けます。私の区分は「営業・その他」です。

入場すると、さっそく出展社から声を掛けられます。これからミニシアターでデモをやるので見ていきませんか、ご案内のパンフレットをどうぞ、などなど。中にはジュースをお配りしています、というところもあります。アンケートにお答えいただければボールペンを進呈しています、というところもあります。
自分は営業という札をぶら下げているので、出展社からすると直接的には購入してくれる人ではないはずですが、そんなことには関わらず皆さん声を掛けてきます。

こういったイベントの出展社としての狙いは、リード案件の獲得がメインです。リードとは、簡単に言えば、商談となる見込み案件のことです。すぐに具体的な検討とならないまでも、中長期の視点であれば商談に結びつく可能性があるものも含まれます。そのリードを獲得するために、来場者の情報を入手する、その手段としてのアンケートであり、アンケートを書いてもらうための粗品です。
(もちろん、そういった目的ではなく、純粋に宣伝のために粗品を配ることものあるでしょうが)

デジタルセールスの仕事として、このようなイベントやセミナーの来場者にフォローの電話を掛けることも含まれていて、私も時折掛けます。こういった仕組み、流れがわかっているので、容易にはアンケートに回答したり粗品を受け取ったりはしません。
出展社から電話を掛けてほしくないからではなく、購入を検討する立場でもない私のような者に電話を掛けるという労力を出展社の人にしてもらいたくないからです。これはITベンダーの営業という立場で、自分が同じようなことをしているから思うことであり、一般の人はそんなこと考えないと思いますが。
興味本位で粗品を受け取るのは申し訳ないという思いだけではないのです。

昼休みを利用しての視察だったので、じっくり見て回ったわけではありませんでしたが、それでも、いま旬なジャンルは何か、XX社が力を入れている製品は何か、といった情勢が雰囲気だけでもわかり、成果があったと言えます。普段はどうしても自社製品の情報が中心となってしまいますので。
機会があれば、たまにはこういったイベントに参加しようと思います。

IBM 中山貴之のWeb Page

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