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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

SEではなく営業という選択肢

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オルタナティブ・ブログの読者は、ITに関わりのある方が多いでしょうか。仕事は直接ITではないものの、ITに関心があるという方もいらっしゃるでしょうね。

ITというのはいまやなくてはならない存在になっています。インターネットやスマートフォン、ネット通販にチャット、これらがなくては生活すらできないという方も多いのではないでしょうか。こうした一般の人に身近なものも、裏側ではITシステムが支えています。その存在を皆が常に意識しているわけではありませんが、いったんなんらかのシステム障害が発生すると、否応なしに多くの人が情報システムが背後にあるのだということに気づかされます。

一方で、ITに関わる仕事はとてもきつい、場合によってはいわゆるブラックであるとされる風潮が特にネットの世界では広く蔓延しているように思われます。ネットの中、特に匿名掲示板のような場所では、システムエンジニア(SE)は長時間労働や顧客からの無理な要望への対応による疲弊感、自分はこうした環境からずっと抜け出すことができないのだという自虐ネタを語るのをよく見かけます。匿名ですので誇張も入るでしょうし事実でないことも書かれるのでしょうが、それでもIT企業がこのよう見られているとしたらとても残念です。

こうした掲示板を見ても、IT企業に勤める営業担当者についての書き込みはSEと比べてとても少ないように思われます。確かにIT産業の人員構成比はSEの方が営業より多いでしょう。それでもやはり営業という存在の小ささが気になります。
SEの職種で本当につらくてやりがいを感じられないようであれば、営業をやってみるというのも選択肢のひとつとして考えてはいかがでしょうか。異業種に転職するのではなく、IT業界の中での職種変更ですので、さほど無理なく転換できるのではないでしょうか。
営業なんてとてもできないよ、という人もいるでしょう。顧客に気の利いた話なんてできないし、絶対に相手を口説き落とす交渉も無理だよ、と思うかもしれません。でも、そんなことは必須のスキルではないと思います。
むしろ、SEのバックグランドがある人のほうがシステムの中身もわかるし、顧客の立場に立って考えることができるので、質の高い提案ができて顧客にも評価される、ということもあると思います。

私自身は新卒採用で今の会社に入ってずっと営業です。営業である以上、必ず数字上の目標がありますので、苦しいこともたくさんあります。でも、SEでいることがつらい、これからもずっとSEをやっていくことに疑問を感じたら、営業という職種も一度考えてみてはいかがでしょうか。

これまで私が経験してきた営業でうれしかった、つらかったこと、悩んだこと。これからおいおい綴っていこうと思っています。

IBM 中山貴之のWeb Page

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