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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

雪遊びとイルミネーション〜需要喚起と差別化

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先日、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストという郊外のテーマパークに家族で行ってきました。テーマパークというよりも遊園地といった方が通りがいいでしょうか、少し前まではさがみ湖ピクニックランドという名称だったところです。

目的は子どもの雪遊びです。ノーマルタイヤでも行けるところという条件に合致しました。雪遊びですので、スキー場である必要はありません。プレジャーフォレストの立地の強みが活かされていますね。

せっかくですので、すべてのアトラクションを何度でも利用できるフリーパスを購入して入園です。
雪遊び場に行ってみると、そり滑りができるように斜面を人工雪で整備していて、主に小学校低学年くらいまでをターゲットとしているような施設です。

雪遊び場はなかなかの賑わいでしたが、それ以外の園内のアトラクションは閑散としており、自分たちだけで貸し切りということもありました。もちろん楽しかったのですが、真冬とはいえ土曜日にこんなに空いてて大丈夫なのかと、余計な心配をしてしまいました。

子どもも疲れてきたし、寒くなってきたこともあってそろそろ帰ろうと夕方駐車場へ戻ると、昼前に来たときとは打って変わり広い駐車場が車でほぼ埋まっていて、さらに続々と入ってきます。大型観光バスも何台か停まっています。
夕方から来園する人のお目当ては、園内のイルミネーションだったのです。おそらく、この時期はアトラクションではなく、イルミネーション目的で来園する人の方が多いのでしょう。

夜景紹介サイトを見ると、郊外遊園地で使われるLED電球の数は300万や500万という単位で、都心の商業施設とは一桁二桁違っています。
でも、あれだけの入園者を郊外に集めようとすれば、それだけの投資が必要なのでしょう。

18日の日本経済新聞にテーマパークの収益が好調という記事が出ていました。TDRやUSJといった大規模施設だけでなく、郊外や地方の中規模な施設も入園者数を伸ばしているということです。
閑散期にもお客様に来てもらうために、各施設が自分たちの強みを活かし、趣向を凝らしたイベントを考え、来園者に喜んでもらおうと取り組んだ成果なのだろうなと、先日の自分の体験と照らし合わせて思いを巡らしました。

需要を掘り起こすための施策を考える。
強みを活かして他者と差別化する。
これはテーマパークだけでなく、あらゆる業界にあてはまるマーケティングとセールスの基本戦略なのでしょう。

IBM 中山貴之のWeb Page

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