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なぜ企業は CSR に本腰をいれるのか ?

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CSR (Corporate Social Responsibility) は、企業活動の中で、欠くことが出来ないものとなっている。金融危機の中で、CSR などと悠長な事を言っていられるか、と思う。しかし、オルタナティブ・ブロガーの久野麻美子さんのブログ『世界金融危機の今こそCSR~国連グローバルコ ンパクト~』にあるように、いかなる時でも、CSR 『企業の社会的責任』を忘れてはいけない。

評判を得るには 20 年かかりるが、それを失うには 5 分しかかからない。その事を考えるなら、あなたは違った行動をとるだろう。

ウォーレン・バフェット

It takes 20 years to build a reputation and 5 minutes to ruin it. If you think about that, you might do things differently.

Warren Buffet

別段、金銭的に厳しい時期でもお金をばらまくべきだとは言っていないが、その企業がその社会(現在なら世界全体)にとって、よき市民であることは重要だ。 金融危機においても財務的な余裕のある企業が CSR を確実に果たしているとはいえない。金融危機に際しても、成長に必要なイノベーションに対して投資を続けているのか。危機状況になっても、リーダーシップ やそのビジョンが適切であるか。と言ったことが重要なのだと思う。

そして、その評判を上げるのも下げるのも、社員ひとりひとりだ。もちろん、会社の CEO やキーとなるエグゼクティブの一言が重要なの当たり前だが、広報を通しての会社としての正式な見解や発表の重要だ。マーケティングの中で、広報が重要視さ れる理由だ。広報と企業トップはしっかりとした信頼関係、意志の疎通が重要になる。

最近は、ブログを書く人も多く、サンの場合、2008年6月末現在で 34,909 の社員数のうち、7,643 (2008年10月27日現在) 名がブロガーである(約 21.9%)。このブロガーの発言も企業の評判に深い影響を与える。

しかし、かといって、守りには入り、あれはだめ、これもだめと禁止事項ばかり作るのは逆効果だ。この社員数の 22% のブロガーを鼓舞し、勇気づけ、大まかなガイドを与え、会社のビジョンを共有し、それぞれのブロガーの言葉で語らせることが重要だ。Going on Offense !

金融危機が一段落し、利潤が上がるようになれば、投資・寄付が必要となる外部の活動や団体にも必要な分のお金を使えるだろう。ただむやみにお金を出すので はなく、効果があり、その寄付・投資によって世界の問題が少しでも解決されるものを選択して優先順位をつける必要はある。ここでも経済効率は優先されるだろう。

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