『プライバシーなんてどうせ無いんだよ。』って?でもGoogle Maps ストリートビューはねぇ?!
栗原さんから、ネタ、振られましたぁ!私はマゾではないですが、ネタを振られるのは、うれしいです。で。お題は、栗原さんのブログをコピッてくると。
スコット・マクニーリの発言です。調べてみると1999年の発言でした(ソース)。ソースのWiredの記事におけるマクニーリの発言を正確に引用 すると以下のとおりです。
"You have zero privacy anyway. Get over it."
訳すと、「どうせプライバシーなんてものはないんだから、そのつもりでやれよ」という感じでしょうか。その後、ちょっと言い過ぎたみたいな感じで釈 明会見してたような記憶もありますが、今、調べてる時間がありません(とおるさんフォローして!)。
社内の発表資料などのアーカイブなどを調べてみましたが、釈明会見をした記録等見つかりませんでした。この1999年1月の記事は、Jini
の発表時のスコットの発言のようですね。スコットの悪口は有名ですし、なんとなく、この記者(Polly
Sprerger)とスコットって、全然そりが合わないような感じです。前後の文脈も分からないので、なんとも言えませんよね。
"It's tantamount to a declaration of war." (これは宣戦布告に等しい)
なんて表現をする記者は、スコットは大嫌いだろうなあ(というか、この記事だとスコットにはインタビューしていないようだ)。
Jini
は、分散オブジェクトのアーキテクチャで、家電などをネットワークにつなげるときに、特別な設定などしなくともすぐに利用可能にする接続技術です。現在は、
Apache で River というプロジェクト名で管理されています。1999年のスコット・マクニリの社内コンファレンスでは、Jini/MAJC/Consumer technology
に焦点を当てるといっていたようです。Jini だとネットワーク上でのセキュリティを多少は解決するので、その関連で『どうせプライバシーなんてものはない・・・』なんていったのかねえ。
サンには、チーフ・セキュリティ・オフィサー(CSO)がいます。なんと Whitfield Diffie。あの、暗号化アルゴリズムのDeffie-Hellman 暗号鍵の Diffie だ!1998年に同じくサンのSusan Landou
と『Privacy on the Line』という著書を出しています。Whitfield Diffie
をCSOにしたのはスコットだし、スコットはおそらく、Whitと暗号化、盗聴とプライバシーについて話をしているはずで、サンがプライバシーを侵してや
ろうなんて、思うわけもないと思うけどなあ。
その後、サンの製品・ソリューションは、チップの暗号化機能から、Solaris の各種セキュリティ機能、http サーバではApache
にはできないセキュリティの機能満載で、金融系のお客様を中心にSun Web Server
というのがあるし・・・。アイデンティティ管理製品群はほぼデファクトになったし、Liberty Alliance
を始めセキュリティ系のプロジェクトやOpenSSO、OpenDS (LDAP)
などのオープンソースプロジェクトもやってる。サンは、セキュリティやプライバシーに対して、かなり多くの資源を割いている会社です。
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話変わって、問題の『Google Maps ストリートビュー』ですが、GIZMODO にこんな記事が載ってました。
Google Maps ストリートビューが凄すぎて2ちゃんは祭りに
いやあ、これはまずいでしょ。うん、絶対まずいよ。ラブホにはいるところとか、職務質問されているところを、ばっちり撮られているんですよ。
Google さん。お願いですから、私はだけは撮影しないでください。