消費者が国を滅ぼす
昨晩、昔の仲間が集まって、新年会を行った。日本で最初にデータウェアハウスの啓蒙を行ったチームだ。ちなみに、日本で最初に「データウェアハウス」の発表、推進を行ったのはこの私です。誰も言ってくれないので、自分で話しちゃいますけど・・・・。
このチーム、すでに15年以上前にデータウェアハウス黎明期に、セミナーやイベントを行って啓蒙活動をしていた。会社も立場も役職も異なっていたが、データウェアハウスがIT業界で市民権を得た事の25%ぐらいは、このチームの貢献によるものだ、と思いたい。たとえば、各RDBベンダー(Oracle, Informix, DB2(私だ))などを呼び、ガチンコバトルをさせてみたり、しろうとでもわかるデータウェアハウスをご紹介したり。
ずいぶんと時間が流れ、各々の会社でより高い地位についたもの、別の会社に移ったもの、すでに定年になったものもいる。そのままデータウェアハウスの仕事をしているのは、ひとりになった。ただ、いえることは、みんな15年年を取って、オヤジが濃くなった事。だから、昨日の宴会はピザ中心のイタリアンレストランで行ったが、外見上、むさいおやじたちの集まりにしか見えない。でも、すごいチームなんだぜ、お嬢さん。NHKのプロジェクトXで、取り上げてもらってもよかったのにな。田口トモロヲのナレーションで。
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宴も盛り上がり、いろいろな話題が出たが、シリアスな話題だったのが、食料問題。現在、日本の食料自給率は、40%を割っており、フードマイレージは、日本が世界最長であるにも関わらず、昨今の賞味期限の問題で、賞味期限を過ぎたものは、捨てなければならない。
フードマイレージは、食料を運搬した距離のことで、最近、特に飛行機などのリーファー便などを使う事により、排出する大量のCO2の問題が出てくる。しかも、それだけ資源をかけ、お金をかけて持って来た食料で作ったものを捨てている。これは問題じゃないの、ということだ。食料自給率の問題は、政府の農業政策によるところがあるが、賞味期限が終わってしまったものを捨てるのは、それは消費者が再利用を許さないからだし、そんなに賞味期限などに神経質になりすぎているからなのではないか、と話し合った。
フードマイレージが長くなるのは、より安い食料を調達しているからで、いまでも中国からの輸入に大きく依存しているのは、安いからだ。遺伝子操作や狂牛病など、恐ろしがっているにも関わらず、国内の高い牛肉でなく、安いアメリカの肉を買っているからだ。国内自給率を高め、フードマイレージを下げたければ、国産の高い商品を買うしかない。
そういった選択、賞味期限に対する反応など、消費者に責任があることがたくさんある。たくさんあるにもかかわらず、それを消費者は認識していない。それは、我々消費者の問題なのではないか。まあ、昨晩はオヤジの集団だったので、賞味期限など気にせず、食ってしまおう、など、オヤジ臭い意見も出たが、まあ、再利用など考えていかなきゃいけないね、という話で落ち着いた。