そーれで、しんしょう、つーぶしたっ
民謡「会津磐梯山」のさび(?)の部分、小原庄助さんが、朝寝、朝酒、朝湯をしたため、身上(しんしょう:財産)をつぶしてしまった、というくだりである。小原庄助という人が、実在したという証拠はないらしいが、たしかに朝寝、朝酒、朝湯を繰り返していたら、家をつぶす事になるのかも知れない。特に朝酒は、まずいでしょう。
でも、朝寝と朝湯は、気持ちが良い。どの季節でも良いけれど、特に冬だと堪えられないですよね。夏なら、朝6時前には空が明るくなるのに、冬だとまだ薄暗い。なるべく朝早く起きて一日を始めたいところだが、この冬の時期、自分の体温で暖まったふとんからは出たくない。ふとんを首元までかき上げて「ああ、あと10分。あと5分。」とふとんの中でウダウダする。なんて幸せなんだろう。
で、その後、勇気を奮い起こして「えいっ」とふとんから出て、おふろに湯をはる。部屋はエアコンで少し暖まっているが、お風呂場は寒いので、ふとんに戻って、お湯がいっぱいになるまで待つ。
「っつっつつつ。あああああああ〜」と風呂につかる時の幸せ。寒いところでは血管が縮んで、血圧が上がるが、お風呂では、逆に血管が膨らみ、血圧は下がるようだ。とにかく精神上、よろしい。日本人にとって、お風呂はリラックスするためのものでもある。熱いシャワーも良いけれど、お風呂は格別だ。体が温まるまで入っていると、脱水症状になるので、お風呂のあとは、水分補給する。もう体が暖かいので、冷たい水も美味しい。
ストレスの多い人は、朝、余裕を持って、朝湯をするものいいかもしれない。狭いお風呂じゃあ、という人は、銭湯の朝湯に行く、という手もある。窓から明るい光が差し込んで、夜の銭湯とはまた違う良さがあるようだ。
あーあ、もっともだ〜あ、もっともだ。っと。
追記:タイトルだけ見ると、手を抜き、不正をして、楽をしてぬるま湯につかっている企業は、やがてつぶれてしまうぞ、どうするんだっ、という内容に流れると思ったでしょう。そう思ったあなた、人生、力み過ぎです。