責任を取る、覚悟
もう12月も半ば。まだ、3週間あるので、気は緩められないが、今年を振り返ると、いろいろな事があった。私はのんびりとした人間だが、それでも、今年は仕事、頑張った気がする。
うまくいった仕事もあり、成果があがった事、逆に、努力の割に成果が見えづらかったものもあり、来年はもっと、もっと上のレベルを狙っていきたい。具体的には、提案する内容をより広範囲にして、詳細な技術的な裏付けと、将来に対する明確な方向性を打ち出していきたい。ひとつが並列技術の浸透、もうひとつが企業の連結経営へのIT技術の積極的な採用化であろうか。
さて、今年も様々な活動をした訳だが、中には失敗もあった。努力して、かつ、自分の落ち度がなくとも、環境的にどうしても成功できなかった事は仕方がないかもしれない。しかし、自分の打算や怠慢、読み違いなど、原因が自分に帰着する事については、言い訳は利かないと思う。
今年も、数は多くないが、これは自分が悪い、と思える失敗があった。どれも、周りの方々のありがたいサポートで、最終的には事なきを得たけれど、「しまった」と思った瞬間、腹が痛くなるほど苦悩した。
「首かなあ」とか「辞職か」といった思いが頭から離れなくなる。辞職したら、生活困るだろうな、と思うが、自分の責任だ。責任をとる事は、単にやめれば良いというとこではなく、失敗のインパクトを最小にし、迷惑をかけた方々にあやまらなければならない。どのようにリカバリーするのか、が一番重要だと思う。
私が新入社員として日本アイ・ビー・エムに入社し、滋賀県の野洲工場の情報開発部に配属された。配属直後、野洲工場人事部長があいさつで「私は常に辞表を持って仕事をしている。みんなも責任感のある社員になって欲しい。」という事をおっしゃていた。まあ、25年以上前の話だけれど。
さすがに辞表を書き留めて、ずっとカバンに入れておく事はしないけれど、心の準備、覚悟だけはしておきたい。