仕事における IT の割合 - ワープロソフトはいらない!
「会社では、インターネットは見ないよ。」とある会社の副社長にいわれた。
「えっ。」
プロキシが設定されているのと、外部へのバンド幅が細いので、家では見るけど、会社では見ないとおっしゃる。まあ「プロキシ」という言葉が、すっと出てくるぐらいなので、ITの事はよーくご存じの方なのだが、私の感覚との大きな開きに驚いた。まあ、副社長だから、しかたないのかなあ。
実際のところ、私の場合は新入社員としてIBMに入社してから、すぐにeメールが始まり、25年間、eメールが仕事の主体だ。また、モザイクが出た頃から、会社からインターネット・アクセスをしていたから、情報を得るのにインターネットは不可欠だと思っている。
弊社の場合、社内の業務は全てオンラインで、コンプライアンス上、同意した証拠にマネージメントのサインが必要な事のみ紙があるが、それは例外申請ぐらいで、通常の承認はもちろんオンラインだ。だから、私はキャビネットがいらない。キャビネットに入っているのは、私物と技術系の本ぐらい。最近は、本もPDF化されているので、技術書も持ち歩かなくなった。ちなみに、当然のことだが、弊社には日付印などない。ハンコを押す機会は一切ない。入社したときに、サインの登録をさせられた。さすがに外資系だ。
情報の伝達は、eメールで行われたり、ポータルにあったり、Wiki にあったりする(あれ、統一性のなさを暴露してしまったかぁ?!)。紙で送られてくる情報はない。外部の方とは、基本的にeメールでコミュニケーションを取るので、先方から手紙等が送られてきたとき以外は、私の場合 eメールだ。
弊社では、マイクロソフトの製品は一切使っていない。まして、Word など不要だ。自社製品のStarSuite があるが、この製品のワープロ機能、文書ドキュメントも使わない。もうワープロソフトは不要だと思う。たまに、xxx.doc のファイルが送られてくるが、これは、StarSuite のマイクロソフト製品ファイルの相互運用性機能があるので、大丈夫。
こうなると、会社に来てシンクライアント「Sun Ray」の前に座ることが、仕事となる。ミーティングとイベントやセミナーを開催しているとき以外は、コンピュータに向かって仕事をするのだ。だから、ミーティングもディスカッションをする場であり、情報の伝搬はコンピュータである。
歳を取ってくると、出なければならないミーティングも増え(ほんとか?)、業務時間の内、たぶん 30%ぐらいはミーティングに費やされる。だからイベントやセミナーがなければ、残り 70% はコンピュータの前に座ることが仕事となる。ミーティング以外は、100% ITのお世話になっているのだ。
でも、冒頭の副社長のように、外部のインターネットを見ない、とか、いまだに社内メールが紙だったりするなら、IT にさく割合も少なくなるのだろう。IBMとサンしか会社をしらないので、他社、特に日本企業の状況は、はっきりいってわからない。
みなさんは、仕事では、どの程度コンピュータをお使いですか?