不良中年のすすめ - 恋愛編(中級編)
ITmedia にこんなこと、書いて良いのだろうか。と、不安になるが、何でも最初に事を始める勇気がいる。さて。不良中年の恋愛について、書くぞ。
嵐山光三郎氏の本、「『不良中年』は楽しい」の目次、大見出しを列記すると、
- 序章 不良中年の特権
- 1 みんな不良になろうじゃないか
- 2 老いては色欲にしたがえ
- 3 バクチは人生の教科書である
- 4 小利口な若僧どもを蹴っ飛ばせ
- 5 放浪は男の特権である
- 6 マジメ人間よ、目覚めて不良になれ
- 7 われらオヤジ世代の「恋の方程式」
- 8 往生際は悪くてよろしい
中年の不倫はたちが悪い。なにしろ、それなりに社会的信用を50年かけて得てきたからだ。だからやりたくても、出来ない。妻が怖い、金がかかる。しかも、50歳も過ぎた男に、男性的な魅力などない。不倫がばれて、離婚ともなれば、(収入によるが)5000万円からそれ以上の慰謝料は覚悟しなければならない。
それにも関わらず、嵐山氏が中年の恋愛を語っているのは、すべての呪縛から自分を解放するのに、自分の恋する気持ちを偽るのは不純だと考えるからだろう。嵐山氏は実力ある編集者でもあったので、文学系・芸能関係に強く、北原白秋が3度も結婚した話、嵐寛寿郎や柳谷金語楼の女道楽についても書いている。エンゲルスはマルクスが召使いに手を出して出来た娘を、自分の娘といつわってマルクスをかばったのだそうだ。一休は77歳の時に40歳の女性と結婚した。一休は禅師なので、とんでもない破戒僧である。など。
こんなことは、当時のまわりの人たちからすれば、とんでもないことであり、不良の最たるものだったろう。しかし、もし夫婦仲が冷えきっていて、定年離婚をするぐらいなら、不良の虫を押さえておく必要もないだろう。
嵐山氏はずばりとは書いていないが、色欲に従うとはいえ、中年になったら風俗はやめろと思っているようだ。「去勢された若僧がいくところ」だそうだ。まあ、永井荷風の域まで達すれば別なのだろうが。じじいが風俗に通うのは、端から見てもみすぼらしいよね。まあ、若くても行かない方が良いとは思うが。
女性が行くホストクラブ(最近は落ち目?)とか、薄い水割りを出して何万円も取るバー・クラブも風俗の親戚のようなものだ。銀座のクラブのママが男の出来・不出来を本に出したりしているが、噴飯ものだ。
とにかく、自分の気持ちには素直になり、年を取ったなら、社会的通念よりも、自分と自分の思いを大切にしなさい、ということか。
(3/24(土)以降、土曜日はPCを立ち上げない日にしていたが、今週は、あす、友人のレストランの10周年記念パーティーなので、きょう投稿しておきます)