安息日というのも、「あり」だな。
昨日の日曜日は、ひさしぶりにのんびりしました。土曜日は晴れ間があったので、ふらふらと買い物などに出かけ(海に行こうと思ったけど、午後になったのでやめました)、日曜日は家で「たら~っ」としていました。
かみさんは、土日月と田舎に帰っています。昨年義父が亡くなり、義母は認知症に加えて骨折して、施設に入っており、その介護と見舞いを兼ねての帰郷です。そして家の手入れ。義父の家をうちのかみさんが名義を継いだので、かみさんはいまや一軒家の自分の家を持ってしまいました。
かみさんも私も、国家公務員の子供(かみさんちは海上保安庁、私んちは税務署)だったので、ずっと官舎住まい。自分の家に住む、という感覚が生まれてこの方全然ないので、いまでも、ちいさな賃貸のアパートに住んでいます。ふたりとも住まいについて、贅沢をする気持ちはさらさらないので、家の中は殺風景なものです。
ところが、いざかみさんが家を持ったら、やはりきれいにしたいようです。部屋には花をかざり(花はアパートの方にもかざってありますが)、カーテンを換え、ソファーのクッションを新しくし、床の間の掛け軸は季節ごとに取替え(これは私から義父へのプレゼントだったもの)、庭の雑草を抜いたりしているようです。
わたしは、日曜日は思いっきり朝寝坊をし、のんびりスパゲッティでブランチを取り、土曜日に買って来たDVD(「007カジノ・ロワイヤル」と「ステルス」)を見たり、椎名誠さんの「赤マント」シリーズ最新版の「ワニのあくびだなめんなよ」を読んで、「う~ん、このおとっつぁん、いまだに、地球の僻地にどかどかと出かけてるんだなぁ」とあきれるやら、楽しいやら。
「007カジノ・ロワイヤル」は、原作に忠実に作られているそうだけれど、いままでの007シリーズのような、お馬鹿なジョークが少なくて、アクションも派手だけれど、ボンドがスーパーマンほどにチョー強い訳でもなく、なんか、すっきりしないまま、ストーリーが進んでいくなぁ、と思ったら、最後のシーンは「あっ、そう来るわけ?!」で終わるし。アストン・マーチンがすっ飛んだシーンはすげー。
でも、何回も見ているうちに、面白くなるかもしれない種類の映画かもね。
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かみさんもいない日曜日は、好きな時間に風呂に入って、洗濯をして(といっても、乾燥まで全自動なので洗濯物を入れて出すだけだけど)、かみさんが好きじゃないおかずで晩飯は食えるし、緊張感まるでなし、体も心も、ふにゃぁ~とできるのがいい。
安息日というのは、西方の宗教に多い、「なにもしてはいけない日」で、勿論、宗教的な意味合いがしっかりある。大まかには、ユダヤ教は土曜日、キリスト教は日曜日、イスラム教は金曜日。個人的仏教徒としての私は、安息日を過ごさなくてもいいのだけれど、安息日のように、こころ静かに一日を過ごすのも、いいことかもしれない、と思った。
(残念ながら、晩飯の味付けがしょっぱすぎて、今朝、明け方のどが渇いて起きてしまった。気持ちも悪く、晩飯は、スローフードだぁ、などと、あまり気負ってたくさん作るんじゃなかったというのが、唯一の失敗でした)。