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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

これだから、IT稼業はやめられない

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昨日、セミナーのお知らせをしました。私が行っている、株式会社ファイテックラボさんとのコラボレーションで、新世代の証券系基幹業務インフラを構築するプロジェクトが、面白くて仕方がない、というお話です。まずは、昨日お知らせしたセミナーのご案内から。

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(セミナーのお申し込みはこちらから

日時:6月18日(月) 14:00 - 17:00

場所:ニューオータニ ガーデンコート「シリウス」(アクセスはこちら

アジェンダは以下の通り

13:30 – 14:00    開場・受付
14:00 – 15:00    マルチコア・プロセッサ技術の最新情報とそれを生かす並列化技術
                            サン・マイクロシステムズ株式会社
                            ソフトウェア・ビジネス統括本部
                            プリンシパル・ソリューション・アーキテクト
                            高橋徹(これ、私です)  

15:00 – 15:10    休憩
15:10 – 17:00    変化を乗り越えるサービスプラグイン・アーキテクチャ~既存投資を活かすSOA時代の“高性能業務サービス”~
          株式会社ファイテックラボ
          代表取締役社長:松島 利幸
          取締役 R&Dセンター長:Warlu Kothapalli(日本語)

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証券系と書いたが、別に証券系に特化しているわけではない。複雑な条件演算を行い、かつ、大量のトランザクションを一気に処理する業務というのは、山ほどある。銀行のATMオンラインは、どの程度複雑なんだろう。品のない言い方になるが、そんなでもないのではないか?

チケット販売、ピーク時は大量のトランザクションが発生しそうだ。オークションサイトも、ピーク時はトランザクション量はすさまじいだろう。でも、証券取引のトランザクションほど、複雑ではないだろう。つまり、このプラットフォームなら、ほとんどのトランザクション処理は許容範囲なのではないか。

T2000サーバは、現在の最上位機種、一番強力なスペック(8コア、32ウェイ、1.4GHz、64GBメモリー、73GBディスク内臓)で1,000万円(dot-com Priceといって、参考表示価格です。販売パートナーなどの再販事業者による自主的な販売価格設定をなんら拘束しないものです。)ぐらいだ。すると、このT2000を4台構成にすると4,000万円。128ウェイのSMPと同等(マルチコアなので、こっちの方が有利)になる。

4台ならおそらく冗長性も含めることができる。おそらく、ファイテックラボのソフトウェアが「肝」なので、これに一番費用をかけたい。なお、Solaris 10 は「無償」なので、費用は年単位のサポート費だが、これも、1ソケット(T2000は1ソケット)あたり45,000円ぐらい(安ぅ!)なので、LINUXのように年間30万円も取られない。

あとは、アプリケーションサーバだが、私の担当になる。これは、Sun Java System Application Server 8.2 SE(Standard Edition)かSun Java System Application Server 9.0 PE(Platform Edition)ということになる。SEだと50万円弱で、WebLogicさんの最新版の90%ぐらいの処理能力がある(大雑把ですが)。

この構成だと、SI費用も含めて数億円ということになり、IAサーバ+LAMPより安く済み、かつ、ピーク時スケールアウトしても性能範囲内で収まることになる。これってすごいことだと思うのだが、理解して貰えるだろうか。いずれにせよ、私が一番、儲からない・・・。

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