ネーミングの難しさ
製品マーケティングでは、聞いただけで、見ただけで、ピンとわかる「ネーミング」が良いに決まってます。しかし、ピタッと当てはまる名前をつけるのは、なかなか難しいものです。しかも「音感」や「長さ」も重要になってくるので、センスが問われる仕事です。
車の名前、食品、衣料などの消費者が直接購入するものに名前をつけるのって、たいへんだろうなぁ、と思います。映画や本のタイトル、雑誌の名前。そういえば、ブログの毎回の投稿のタイトルだって、できれば多くの人に読んで欲しいので、ない知恵を絞って工夫してます(涙)。
個人的に秀逸と思っているネーミングのひとつに石ノ森章太郎氏の「キカイダー」があります。古くて御免。
主人公は機械なので 「キカイダー」
悪の組織 「ダーク」
破壊を繰り返すライバル 「ハカイダー」
送り込まれた美人型ロボット 「ビジンダー」
ビジンダーの兄ロボットで悪いやつ 「ワルダー」
ビジンダーはあとでキカイダーの見方になるのだ。
こんなにわかりやすいネーミング、ないでしょ。こういったノリのネーミングは、特にIT業界では見当たらないですよね。一度でいいから、こんなにすっきりとしたネーミングをした製品を販売してみたいものです。
「Java」
なんでコロンビアとか、ブルーマウンテンとかじゃなくて、ジャワなんだーっ(どん)。まあ、「ジャヴァ」の方が、短くて覚えやすいですけど。でも、カレーの商品名の方がよっぽどわかりやすいですよね。ITの製品は、基本的に世界全体をマーケティング領域と捕らえているから、「キカイダー」みたいに、日本語がわかる人だけわかる、ではいけません。基本的には英語です。
「Yahoo」とか「Google」
は、世界共通な言語イメージなんでしょうかね?ところでGoogleの意味が10の100乗をしめす「googol」だったって知ってました?ホームページの会社情報の一番下に書いてありました。そんなことは知らない人が多いわけで、ほとんどの人にとっては「Google」というのは新語で、そこに「検索ポータル」という意味が付け加えられた、と捕らえることもできますね。意味がない言葉でも、音感や視覚で覚え、それに意味づけをする、と。
まとめると、
●その名前自体が、その商品を物語っているか
もしくは、
●覚えやすくて、その上にその商品の意味・概念がピッタリ当てはまるか
てな、ところでしょうか?難しいですな。具体的な事例をいっぱい書こうとしたけど、各社さんに申し訳なく、中途半端になってしまいましたね。 m(_ _)m すみません。
ちなみにGoogleの読み方ですが、日本語なら「グーグル」と発音しますが、英語で話しているのを聞くと、「グーゴォ」(ゴォは、こもった感じ)と発音しているようです。
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