【Eco-Responsibility】 ITの電力消費について
4月22日は「 Earth Day 」でした。地球温暖化に伴う、さまざまな環境の変化を取り出すまでもなく、いま、我々が地球に出来ることは、何なのか。出来ることはすぐに始めていかなければなりません。
さて、IT業界としても当然貢献しなければなりませんが、注意しなければならないのは、ITがすでに人類の生活基盤になってしまっている、ということです。特に現在の世界経済はITなしでは稼動しません。「エコノミー」を確実に支えつつ、「エコロジー」に対応していくことが、IT業界に課せられた使命です。これを「2つの『エコ』に責任がある」と呼んでいます。
まず最初に現状を把握してみましょう。ITが現在消費しているエネルギーは、人類全体が消費しているエネルギーの約5%にあたります。5%が多いか、少ないかですが、これはたいへんに大きいと言わざるをえません。工業。自動車や船舶、飛行機、鉄道といった運輸機関。農作物を作る為のエネルギー。建設。それに日々の暮らし。想像もつかない莫大なエネルギー消費のうちの5%をもITが使っているのです。
ITの場合、エネルギーのほとんどが電力です。日本の場合、電力源としては石炭、LPG、石油等化石エネルギーからの脱却ができておらず、また、原子力への依存は、運営管理に不安を残したままです。日本でも、エネルギー全体の5%をITが消費しているのなら、電力に占めるITの消費は、かなり大きいはずです。
さて、我々はどうすればいいのか。この問題についての投稿は、何回かに分けて行いたいと思います。今回はその第一回ということで・・・。
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5月23日、東京ミッドタウン・ホールでサンが「Sun Business.Next 2007」を開催します。私も講演を行います。B-5「ITは地球に対して2つの『エコ』に責任がある」という題です。サンの製品の宣伝をするのではなく、ITが出来る「エコロジー」について、お話をします。ぜひ、お出で下さい。お申し込みはこちらから(B-5を選択してね)。
それから、このエコロジーについて、私が受けたインタビュー記事を ZDNet に載せていただきました。こちらもご覧下さい。