納豆、太巻き、チョコレート
あれっ?オルタナティブ・ブロガーのみなさん、誰も、「わーい、チョコレート、もらっちゃった。」的なブログを書かれていませんね。おとななんだぁ、みんな。わたしなんか、義理義理チョコでも、とってもうれしい。弊社では、秘書さんの事を、アドミさんと呼びますが、アドミの I さん、Sさん、本当にありがとうございます。最近は、ハート型のおせんべもあるんですね。
バレンタインデーは、結構昔からあり、私が学生だったときも、女の子たちは2月になるとチョコレートを買いに走り、本命、義理もちゃんと分けてこの決戦日に臨んでたわけです。私の大学には、学生銘々にメールボックスがあり、バレンタインデーになると、そこに女の子がチョコレートを入れてくれたのでした。
私の物理学教室の1年先輩、卒業は同じ年、のUさんは、身長185cm、サッカー部でゴールキーパーで、シャイで、小顔で、足の付け根が私のおへそあたりで、しかも男の中の男でしたので、そのチョコレートの量は伝説です。彼のメールボックスの下には大きなダンボール箱が置かれ(取り巻きの女の子が事前に準備!)、その数は100個とも200個とも言われました。Uさんは、ちょっと迷惑がってましたけどね。結局、NHK教育の英語の番組にアルバイトで出演していたエミちゃん(すっげー美人!!)と結婚しちゃいましたが。
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バレンタインデーが、チョコレート業界の優れたマーケティング・キャンペーンの一環として、2月14日に、女性から好きな男性にチョコレートをあげる風習だ、というプロモーションが成功したことは有名ですね。もともとのバレンタインデーは、女性からだけでなく、男性からでも良くて、しかも、プレゼントをあげて告白する日であって、チョコレートにはこだわらないようです。
まあ、贈り物として、チョコレートは普通だし、やはり、キャドバリーのようなチョコレート会社がプロモーションをかけたので、チョコレートはやはりバレンタインデーの贈り物の代表のようです。
男性でも、意中の女性がいるなら、思い切って来年のバレンタインデーには、チョコレートを薔薇の花束といっしょにあげたらどうでしょう。私も何番目かのガールフレンドに、バレンタインデーにプレゼントをして、喜ばれました。最後には振られちゃったけど。
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バレンタインデーのチョコレートと同じ様に、母の日には赤いカーネーション。ただし、これは花屋さん業界のキャンペーンではなく、アメリカで母親をなくした女性が命日に白いカーネーションを教会で配ったのが最初です。生きている母親には白ではなく、赤のカーネーションを送ったのですね。
節分に太巻きを食べるのは、ご存知、海苔業界のキャンペーン。イベントがあって、何かが売れるのであれば、当然、スーパーマーケットやコンビニが乗らないわけはないので、日本中に広まったのでしょうね。
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お祝い事にシャンペンを開けるのは、シャンペンのメーカーのキャンペーンです。もともとシャンペンは食後に飲む風習はあったようですが、これを乾杯の時に開ける、というキャンペーンを打った。最初に開ければ、それだけ多く飲まれますし、お祝い事には必ずシャンペンが売れます。映画にもシャンペンをたくさん出し、F1の表彰の時には、シャンペンシャワーをF1ドライバーにさせています。よく見ると、必ずシャンペンのラベルがTVのカメラ側に来るように持っています。
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このように、たいへんに多くの人たちに特定の商品を買ってもらうためのマーケティング手法があります。しかし、ひとつ間違えると、前回の「納豆」の問題が発生します。もっと怖い事例としては、ナチスドイツのゲッベルス宣伝大臣が行ったプロパガンダがあります。
洗脳していく。巧みに。インターネットやWeb2.0的なサイトにも、あるかもしれない。太平洋戦争直前、日本人の多くがアメリカとの戦争を「するべきだ」と思っていたことを忘れてはならないでしょう。
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と、深刻ぶらずとも、バレンタインデーは素直な気持ちで過ごしたらいいのです。タイトルの「納豆、太巻き、チョコレート」ですが、いっしょに食べると、幸福が舞い降ります(絶対うそ)。