納豆明太子スパゲッティは日本のITを変えるか
12月23日土曜日の昼下がり、かみさんは仕事で出かけており、ちょっと腹が減ってきた。某マヨネーズ会社の楽チンパスタソースのうち、からし明太子ソースを使い、冷蔵庫に入っていた納豆を混ぜ、パスタを茹でて、納豆明太子スパゲッティの完成でっす。
まあ、いけるじゃん。とあらかた食べて、ふっと思った。「こんなスパゲッティ、イタリア人は絶対食べてないよなぁ(おっと、関西人も)。」日本人って、本当に海外から取り入れたものをいつのまにか、自分たちで勝手に変えてしまって、ユニークなものにしてしまうの得意だよね。
たしか、納豆スパとかたらこスパって、渋谷の「壁の穴」が発祥の地だったよな。東急ハンズの前にあったような気がする。いまは渋谷道玄坂にあるらしい。どうも新宿には元祖「壁の穴」というスパゲッティ屋さんもあるみたいだ。
スパゲッティだけでなく、カレーライスも、とんかつも、餃子もラーメンもコロッケも、元の形を変えて日本人に合った物にしてしまっている。ラーメンなんて、最近、香港や台湾、シンガポールなんかの若い人に人気で、弊社サンの香港、台湾、シンガポールあたりの社員が出張で東京に来ると、濃厚白濁スープ系のラーメン屋にいそいそ出かけるほどです。日本語で注文できたりする。
この前、「コカコーラ、マクドナルド、ヒルトン、そして。。。。」で書いたけれど、一方でアメリカはアメリカ人がなじんだインターフェースを世界中にばら撒いている。まあ、コカコーラも最近は日本茶のペットボトルを出しているし、マクドには秋限定の「月見バーガー」がある。ヒルトンの部屋の窓はカーテンじゃなく、障子だったりする。Windowsも日本語化されている。
でも、納豆明太子スパゲッティほどの違いじゃない。Windows は何語でも翻訳しているだけで、同じインターフェースだ(スタートで始まる)。IT業界でも、納豆明太子スパほどの日本的なモノがあってもいいんじゃないか、と思う。どっかにないかねぇ。と思ったら、弊社でやっている「Project Looking Glass」がこの12月22日に、ついに「Project Looking Glass 1.0」を公開した。(強引に弊社の活動につなげてしまう、私って野蛮? m(_ _)m )。
ご承知の方もいるかもしれないが、「Project Looking Glass」をリードしているのは、日本人の川原英哉である。登録するとプロジェクトのコミュニティに参加することもできる。このLooking Glass をベースに、「納豆明太子スパ」的な、リッチなインターフェースの新しいGUIを作ってみるのはどうだろう。