私の、最初の、ガールフレンド
クリスマスの時期になると、いつも私の最初のガールフレンドの事を思い出します。大学に入ってすぐに友だちになり、付き合うようになりました。賢くてとてもやさしい子でした。知り合ってから初めてのクリスマス。そのガールフレンドが通っていた教会に行き、クリスマス礼拝に出ました。夕方、暗くなってからの礼拝で、ほどよい暗さの中、牧師さんのお話を聞き、賛美歌を歌いました。小さな教会で、イスも古びた木のイスでした。そのあとは別にどこかで食事をするわけでもなく、そのまま別々に家に帰りました。
最近のように、クリスマスは「かの女」とホテルに泊まる訳でもなく、シャンペンを開けて大騒ぎをするでもなく、ずいぶんと大人しいクリスマスでした。(あ~、手ぐらい握ったかもしれない。。。。)
もともと偏屈な性格の私は、小学校の6年生の時に「うちはクリスチャンではないのでクリスマスは止めよう」と言い出し、それ以来、家ではクリスマスを祝うことはなかったのです。クリスマスケーキも鶏肉も、いっさいなし。割を食ったのは5歳下の妹で、もの心ついてから、ずっとクリスマスを家では祝っていなかった事になります。そうか、だから妹もキリスト教系の大学に行ったのかな(汗)。
だからこの時にガールフレンドと礼拝に行って、クリスマスってこういうものだったんだと思い知りました。私がいた大学も名前に基督教と付きますので、大学礼拝堂の前のもみのにはクリスマスになるとイルミネーションがつき、24日には、聖日礼拝や夜には前夜礼拝などを行います。夕暮れに飾られたもみの木に電気が灯ると、なかなかすてきです。
でも結局、私はクリスチャンではないし、このガールフレンドと行ったクリスマス礼拝は、この時一回だけでした。大学卒業後はまた、クリスマスを祝わない12月24日、25日が続いています。今年もクリスマスを祝うことはないです。ちなみにこのガールフレンドは、大学卒業後も結婚後も友人として付き合ってくれました。最近音信がないのは、彼女自身が結婚したからなのかもしれないと思っています。
ひとの宗教についてとやかく言うつもりはないです。でも日曜日は安息日で休み、クリスマスを祝っているなら、日本人の大多数はクリスチャンだということになりませんか。けれど、すぐ後のお正月には神社に初詣に出かけ、夏はお盆を過ごすのですから、日本人の宗教はいったいなにかと不思議になります。これが多神教の特徴なのでしょうか。キリストも神様のひとりということにしてるんでしょうかね (ちなみにキリストは預言者で実在の人間であった。しかし、三位一体の神でもある、というのは理解できますでしょうか)。