オルタナティブ・ブログ > 代替案のある生活 >

ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

誰もが普通に使えるデザインであること

»

「ユニバーサル・デザイン」という言葉をご存知でしょうか。バリアフリーとも異なり、誰もが普通に安全に使えるデザインである事、なのですが、重要なことはたとえばお年寄り用設備や障害を持つ人用の専用設備を別個に作ることではなく、そういった人たちも含め、男性も女性も子供もお年寄りも障害を持つ人もスムーズに安全に使えるデザインのことです。

原則1:誰にでも公平に利用できること
原則2:使う上で自由度が高いこと
原則3:使い方が簡単ですぐわかること
原則4:必要な情報がすぐに理解できること
原則5:うっかりミスや危険につながらないデザインであること
原則6:無理な姿勢をとることなく,少ない力でも楽に使用できること
原則7:アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること

たとえばトイレ。車椅子用のトイレが別に備えられているのではなく、普通のトイレの個室の大きさが車椅子も楽に入れるようになっていれば「ユニバーサル・デザイン」。無論、段差がないことも重要です。段差は車椅子だけでなく、お年寄りにもつらいものです。

たとえばコンサートホールや映画館の入り口。十分な広さを持っているのか。エレベータがあるのか、段差をなくしているか。以前札幌に行ったときに入ったシネマ館では、段差もなく、シアター内の通路も緩やかなスロープで、車椅子の場所も各シアターとも1つから4つの車椅子席が確保されていました。

こういった施設だけでなく、言語の壁をなくして安全性を追求する絵文字(ピクログラム)があります。有名なのはこの「非常口」の絵ですね。

Emergencyexit  

 
 
 
 

ITにもユニバーサルデザインがあります。デジタル化した情報にアクセスできない人が存在する、デジタル・デバイドは世界的な問題だけでなく、お年寄りや障害を持つ人たちにも問題となっています。お年寄りには小さなフォントは読みづらいですから、読みやすい大きさにするか、フォントを大きくするボタンを分かりやすい位置に置くとかが必要でしょう。

私がとやかく言及するより、私の友人の会社「株式会社ユーディット」のホームページをご覧ください。社長の関根さんは、以前私がいた会社の同期で、同じ部に所属したこともある友人です。

ユニバーサル・デザインといえるかどうかわかりませんが、わたしにも若干困ることがあります。私は左利き(ペンや箸、マウスは右。ボールを投げるのは左。利き目も左です)なのですが、駅の自動改札機を通るとき、定期券やスイカなどの受け口が右にあるので、常に手を体の前でクロスしなければならず、いやな感じがします。今後、非接触カードになっていくのでしょうから、そのときは左右両方にリーダーを付けて欲しいものです。

ATMも右利き用。有名なのはドアノブですね。体に障害を持つ人の困難さに比べたら大したことはないじゃないか、と怒られそうですが、左利きにも少しは手を差し伸べて欲しい。。。。

Comment(2)