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ブログ再考(2)情報発信のためのガイドラインについて

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IBMやオラクルなど外資系企業では、ビジネスパーソンがブログなどを通じて情報発信することを積極的に推奨しています。

IBMの場合、2005年春からIBMの社員に対して公式の「IBM ソーシャル・コンピューティングのガイドライン」を公表しています。

ガイドラインに関する内容を一部ご紹介したいと思います。

はじめの章では、

IBMは、ソーシャル・コンピューティングでのオンライン・コミュニケーションを通じて、 IBMerをグローバルな意味でのプロフェッショナル、イノベーターおよび企業市民の一員として育てることに力を入れています。これらの個々の交流は、もはやマス・コミュニケーションではない、コミュニケーションの広がりという新しいモデルを示しています。オンライン・コミュニケーションを通じて、IBM の最大の資産である社員の専門知識を、お客様、株主およびそれぞれの地域コミュニティーと共有することができます。

と書かれています。社員の専門知識を、オンライン・コミュニケーションを通じて、お客様や株主、そして地域コミュニティと共有し、社員をグローバルでのプロフェッショナルやイノベーター、企業市民として育てていくという取り組みをしています。

習得する:
イノベーション企業であるIBMは、IBMとお客様、そして新興企業やソーシャル・エコシステムを形成している組織との自由な交流が知識の習得に重要であると考えています。ソーシャル・コンピューティングは、組織や個人の成長に重要な場となっています。

貢献する:
IBMは、会社として、イノベーターとして、また企業市民として、世界や、ビジネスとテクノロジーの未来や、さまざまな社会的課題を解決するための公共の対話に大きく貢献していきます。私たちは、企業活動を通じて、企業、政府、教育、医療、および非政府機関に変革への洞察や高価値のイノベーションを提供しています。現在、私たちが見聞きしていることや展開しているわくわくするような事柄を世界と共有し、他者から学びとることは、IBMとIBMerにとって重要なことです。

ソーシャルメディアは、組織や個人の成長おいて習得する上での重要な場、そして、市場との対話を通じての貢献することの重要性が書かれています。

後半では、「身分を明かして活動しましょう」、「一人称で語りましょう」、「免責文を使いましょう」といったように、ソーシャルメディアで情報発信や対話を支持する一方で、守るべきガイドラインも示されています。

私の知人でもIBMの社員の方々で会社名を明記し、積極的に情報を発信しているケースをよく目にします。

一方、日本企業の場合は、こういったガイドラインや、会社名を明記して発信するケースはあまり目にすることがありません。

これまで、ブログの中でもご紹介してきましたが、ブログは専門性を表現するツールであると考えています。また、社員がブログを通じて専門性をお客さまをはじめ、多くの人と共有していくことは、会社自体のブランド向上にもつながる取り組みになるのではと考えています。

社員がブログを通じて専門性を共有していくというケースは、決して多いとはいえない状況ではありますが、この先その重要性が増し、社員としてブログを発信する機会を支援するためのガイドラインなどの対応も増えていくのではないかと、期待も込めて感じているところです。

 

 

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