スマートIT社会
最近よく「スマート」という言葉を耳にします。
代表的なのは「スマートグリッド」です。スマートグリッドとは、簡単に言うと電力伝送をITを用いて最適な伝送をする次世代送電システムです。
その他にも様々な使い方をされています。
特にIBMはテレビのコマーシャルでも「スマート」をPRするなど、「スマート」を積極的に多用しています。IBMは、「Smarter Planet」を掲げ、地球規模のさまざまな課題を「賢い地球」で解決することを目指しています。また、スマートな世界を活用したワークスタイルの変革として「スマート・ワーク(賢い働き方)」というキーワードを使っています。また、クラウドサービスでは「IBM Smart Business」を展開しています。フォーラムでも9月11日に「IBM Working Smarter Forum 2009」を開催予定です。その他「Smart SOA」や「スマートセンター」を使っており、その徹底ぶりが伺えます。
はやりのクラウドコンピューティングにおいても「スマート」が使われています。総務省が次世代のクラウド技術を議論する「スマート・クラウド研究会」を開催しています。また、NTTコムエアが「SmartCloud(スマートクラウド)」というブランド名でクラウドビジネスを展開しています。
その他、身近で浸透しているキーワードでは「スマートフォン」があげられます。iPhoneやグーグルフォン、そしてブラックベリーといった「スマートフォン」の市場成長が予想されています。最近では、ネットブックの対抗馬として「スマートブック」というキーワードも使われ始めており、その動向が注目されます。
最新のIT技術を駆使するというよりも、既存のIT技術を使いながら「スマート」に使いこなすというのが大きなトレンドとなっていくのかもしれません。Twitterがムーブメントを起こしているのもその一つの流れといえるのではないでしょうか。
これらのITの総称を「スマートIT」と整理し、それらを実現する社会を「スマートIT社会」と呼んでみてもおもしろいのかもしれません。