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頼まれ上手は断り上手

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チーム力を上げるために不可欠なこと。頼る力(断られる力)と受ける力(断る力)

**********全体会議の話から**************************************

先週は「仲間の知恵や技を頼る力」の話をしました。
今週は「頼まれ上手は断り上手」の話をしましょう。

アークの社外取締役を務めていらっしゃる3人は頼まれ上手です。
本業以外にもいろいろな活動をなさっています。(そのひとつがアークの社外取締役を引き受けることなのですが)

私は彼らに頼みごとをして断られた記憶がありません。
しかし、本当にそうなのでしょうか?

頼まれ上手な社外取締役の方々、私以外にもいろいろ頼まれているに違いありません。彼らが他の人よりキャパシティが大きいことは間違いがありませんが、それでも頼まれていたことを全部やっていたら、パンクします。コツはなんなのでしょうか?

彼らの共通項は、自分が出来ることにフォーカスして提案し、相手と同じ船に乗っている気持ちとともに伝えていることです。

私が感じる頼まれ・断り上手の3つの特長であるスタンス、ノウハウ、エールを説明しましょう。

一つ目は断ることに対する考え方・スタンス。
頼む人が相手に悪いなぁと思いながら頼む時があるように、断る人も相手に悪いなぁと思いながら断ります。それが罪悪感につながると、断れなくなっちゃいますね。
しかしながら、相手のリクエストを受ける、受けないを決める権限はあなたにあります。
断ると悪いなぁとあなたは思うのかもしれないけど、それが理由で相手に嫌われることはまずありません。罪悪感を抱えるような方は既にたくさんのことを引き受けているいはず。断る権利があなたにはあり、それを行使してよいのです。

と言っても、これは性格であったり価値観であったりするので、明日から考え方を変えなさい、と言っても無理な話。行動を変える具体的なノウハウを学んだほうが有意義でしょう。

二つ目:断るノウハウは出来ることにフォーカスして提案すること

実は以前も似たような話をしたのですが、覚えていますか?

この時はお客様からのリクエストを例に出したのです。

お客様からのリクエストを100%満たすことが難しいことが時々ありますね。

そういう時は、出来ることにフォーカスして、

・「〇〇〇まで納期を伸ばしていただければできます」と答える
・今手掛けている△△△の優先順位を下げてよいのなら出来ます
・◇◇◇の追加料金をいただけたら可能です
・〇〇〇でよければ(作業量を減らす提案)、出来ます。

と代替案を出して、お客様に選択していただくことを話しました。
ビジネスの世界のいいところは「お金」という共通の尺度があることです。そのお金を得るために、スピードや品質や満足度が関係してきます。

ですから、出来るだけこれらの尺度とトレードオフして、出来ることを提案すると話がスムーズです。

ジュニアな方はそれこそ「シニアな方の知恵を頼って」、どういう代替案が提案できるのか日々勉強してください。

三つ目:頼んだ人にエールを送ること

それでもどうしても仲間の要求を満たせないことがあるかもしれません。
そういう時は、奥の手があります。

それは、「手伝えないけど、応援しています!」と気持ちを伝えることです。

アークのバリューのひとつに、「一緒の船に乗って、ベクトルをあわせて一緒にオールをこぐ」というものがあります。
残念ながら今回はオールをこげないけど、一緒の船に乗りたいと意思表示して下さい。

頼む力も断る力も磨いて、チーム力を向上させましょう。

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