オルタナティブ・ブログ > マリコ駆ける! >

翻訳・WEB・キャリアを極める?楽しく正しく新しい会社経営&オリンピックへの道?

セミナー:「週刊ダイヤモンドの読み解き方と広報のアプローチ」に参加して

»

日本パブリックリレーションズ協会主催のセミナーに参加した。講師はダイヤモンド社 週刊ダイヤモンド編集長の田中氏。

アークコミュニケーションズはDIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの翻訳を担当しているのだが、雑誌の読者層の違いはもちろんのこと、発行頻度の違いによっても、仕事の仕方は全然違うと以前言われたことがある。
月刊誌の方は週刊誌と違ってパターン化されない大変さがあるというし、週刊誌の方は月刊誌と違って発行頻度の多さに翻弄されて大変だとおっしゃる。
同じ出版社の別媒体のお話をお聞きするのを楽しみにしていた。

講師のお人柄もあり、ざっくばらんにメディアの事情についてお話しいただいた。
クライアントや私たち制作会社はメディアに取材してもらう立場だが、取材する立場であるメディアの方のお話は参考になる。立ち位置が違うと見えているものは全然違うから。

例えば、「部下には広報を通さなくても取材を出来る関係を作れと言っている」のくだり。
広報担当の立場からは常に広報を通してもらいたい。しかし、取材する立場からは最終的に広報の了解はもらうにしても、取材源がすべて広報担当からの紹介でしか得られないようでは、深みのある記事が書けない。

メディアから嫌われる広報の例として、本音ベースの話し合いが出来ない、経営陣に会わせない、もあがっていたが、根は同じことを言っているのだろう。

身につまされたのは、「会議が長引くときの雑誌は売れ行きが悪い」というコメント。
アークコミュニケーションズも企業の社内報や社外報をお手伝いするのだが、企画がいまいちの会議は長い。雑誌の場合はそれが販売に直結するのだ。

企業としてはメディアに取り上げられてもらうために、「記者の心を揺さぶるアプローチ」をしたいわけだが、記者が一番嬉しいのは、自分の書いた記事に対して読者から感想をもらうことだそう。
自社のことに関する記事についてはもちろんのこと、担当を離れても自分が書いた記事のコメントを下さる広報担当の方もいらっしゃるそうだ。(頭が下がる)

なるほど!
記者に限らずビジネスにかかわるものは皆、自分の成し遂げた仕事をクライアント、特に最終ユーザーがどのように評価して下さるのかは知りたいものだ。
お褒めの言葉が嬉しいのはもちろんのこと、たとえ少々辛口でも愛あるコメントは嬉しいはず・・・ですよね!

Comment(0)