今まで話した中で一番恥ずかしかった英語の質問
英語を話して、発音のせいで恥をかくのはよくあること。
ところで発音以外で恥をかいたことには何がありますか?
What is the name of this airport?と聞いたことが私は一番。
英語の初心者でも出来る質問だが、そのときの私の心情を交えて日本語で訳すと・・・
「あの、、、どういうつもりでこんな馬鹿な質問をするのだろうとお思いでしょうが、思い切って聞きます。一体全体私は今どちらの空港にいるのでしょう?」
今から16年ほど前、ケロッグビジネススクール(イリノイ州のシカゴの近くにある)に留学中、休みを利用して、コーネル大学(ニューヨーク州のイサカ)にいる友達を訪ねた。友達とはイサカ空港で待ち合わせ。当時の私は、一人旅が大の苦手であった。シカゴからイサカはピッツバーグ経由だったので、乗り継ぎを間違えないようにと慎重に行動。
ピッツバーグからイサカへ向かう便は順調でなんと予定より20分も早く到着。ラッキー!!
ところが、30分待っても友達は迎えに来ない!「え~、せっかくはるばるシカゴから来たのに、遅れるなんて!」と最初はぷんぷん怒っていたのだが、1時間待ったところで、とっても不安になった。
到着の日を言い間違ったのか、それとも時間を言い間違ったのか・・・・
電話をかけたら、友達のルームメートが「2時間前に日本人の友達を迎えに空港へ行った」と答えた。
おかしい・・・何かまた私が間違えたに違いない。
もしかして、待ち合わせ場所を間違えた??
しかし、飛行機に乗る時はチケットを確認してくれるのだから、まさか飛行機を乗り間違えるはずはない。
心を落ち着かせるために、ここがイサカ空港だという証拠を探そうとするのだが見つからない。(成田空港に入ってしまうと、ここは成田空港ですという標識は意外とないものだ)
そこで意を決してグランドアテンダントにした質問が冒頭なのだが、返ってきた答えは「エルマイラ」
「え、ここはイサカ空港ではないのですか?」と聞いたら
「あぁ、ピッツバーグから来たのね。あなたは手前の空港で降りちゃったのよ。イサカはもうひとつ先よ!」
自分が方向音痴であることは強く認識しているが、まさか待ち合わせの空港を間違えるなんて・・・・ボーゼン。
飛行機にワンストップ便があるなんて知らずに、さっさと降りてしまったのだ。(20分早く着いたのはそういうことだ)
外国語を話していて数多くの失敗をしているが、あの時の心細さと情けなさに勝るものはないと、今でもしみじみ思う。