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先日、いただいた「社内失業 - 企業に捨てられた正社員 -」(増田 不三雄著 双葉社刊)を読み終えました。ありがとうございます。読後の第一印象は、「社内失業は、多くの日本の企業が抱えているだろう問題であり、他人事ではない。」というものでした。

本書では、社内失業を「会社で暇を持て余す20代〜30代の若手正社員を指す言葉で、社内にいる会社員なのに、まるで失業者のように仕事がない、という意味で使われる。」と定義しています。また、様々な背景が垣間見えるインタビューが多く掲載されており、危機感を感じてしまいます。

大学3年の頃から必死になって、何十社も申し込み、やっとのことで正社員になれても、「即戦力として使えない」という評価から次第に「社内失業」化している流れは悲劇としかいえません。成果主義の負の部分をひきずっているといっても良いかもしれません。

なぜ、このような悲劇が発生するのかを自分なりに考え、「企業のミッション(使命)」が全社員に浸透していないことに原因があるのではないかと結論にいたりました。

多くの企業は営利企業ですから、何らかの存在意義があり、結果として利益を得ているはずです。Google の使命「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」は有名ですし、最近の人気企業ランキングの1社であるオリエンタルランドさんも「自由でみずみずしい発想を原動力に、すばらしい夢と感動、ひととしての喜び、そしてやすらぎを提供します。」と定めています。また、シックス・アパートも「伝えたい情報を、伝えたい人に届けるためのソリューションを、テクノロジーを活用して提供する。」と定めています。

ただ、ミッションを定めているだけでは意味が無く、それが全社員に浸透し企業の骨格となっているか否かがポイントなのだと思います。いつディズニーリゾートにいっても楽しい時間を過ごせるのは、圧倒的にアルバイトの方が多いにも関わらず、ミッションならびに行動指針が浸透し、実践されているからなのでしょう。

新卒社員に即戦力を求めることは無茶なことです。しかし、競争が激化し、余裕が無い現状ではそれを求めるのもいたしかたないのかもしれません。もしかしたら、自分たちの存在意義・ミッションといったものを振り返っていくことが、社内失業問題を解決するための方策かもしれません。

自分の娘は高校生ですが、彼女が社会人になる際には、ミッションが明確に定義されている企業を選んでもらいたいと強く思いました。

yaggie

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柳下 剛利

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