IT's my business:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT's my business

IT業界のコメントマニアが始めるブログ。いつまで続くのか?

« 2008年2月6日

2008年2月9日の投稿

2008年2月11日 »

たまには短めに:-)

吉本興業の中井秀範氏へのインタビュー記事「「見て欲しい」の本質忘れるな--吉本が語るネット時代の権利者像」(CNet)が注目されているようです。中井氏の発言が、コンテンツ業界の総意というわけではないでしょうが、組織人としての立場、個人としての立場のそれぞれで、率直と思える意見が語られていて興味深い内容です。

中井氏は、会社として「暗黙の了解的に認めているということはあり得ません」とおっしゃる一方で、「単に「おもしろかったから、皆にみてもらおうとしてアップロードした」というお笑いファンを一方的に悪者扱いしてよいものかどうかは疑問」とも語られています。うがった見方をすれば「会社は違法アップロードを認めないが、個人の立場で悪者にはなりたくない」とも捉えられるのですが^_^;、素直に受け取るなら、これは「罪を憎んで人を憎まず」という(いかにも日本的な)感覚なのではないかと思います。

そこで思い出したのが「違法コンテンツのダウンロード違法化」です。今のところ、違法化するとはいえ、刑罰が予定されていません。つまりダウンロード自体は違法(罪)とするが、人に対しては罰を与えないということもまた「罪を憎んで人を憎まず」といえそうな気がします。以前から書いているとおり、私はダウンロード違法化は実効性がないと思われるため消極的反対という立場なのですが、この視点で考えてみるのはよいかもしれないと感じた次第です。

ところで、中井氏はコンテンツの削除が進まないことについて「忙しくて手が回らない」と書かれています。やはり、「権利者は黙認しているのだ」ということを安易に言わないほうがよいと思いますね。

mohno

« 2008年2月6日

2008年2月9日の投稿

2008年2月11日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大野 元久

大野 元久

平成元年にIT業界に入って以来、開発ツールに関わり、主にマーケティング中心に活動してきました。現在はフリーランス。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mohno
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ