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罪を憎んで人を憎まず(吉本興業/中井氏へのインタビューについて)

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たまには短めに:-)

吉本興業の中井秀範氏へのインタビュー記事「「見て欲しい」の本質忘れるな--吉本が語るネット時代の権利者像」(CNet)が注目されているようです。中井氏の発言が、コンテンツ業界の総意というわけではないでしょうが、組織人としての立場、個人としての立場のそれぞれで、率直と思える意見が語られていて興味深い内容です。

中井氏は、会社として「暗黙の了解的に認めているということはあり得ません」とおっしゃる一方で、「単に「おもしろかったから、皆にみてもらおうとしてアップロードした」というお笑いファンを一方的に悪者扱いしてよいものかどうかは疑問」とも語られています。うがった見方をすれば「会社は違法アップロードを認めないが、個人の立場で悪者にはなりたくない」とも捉えられるのですが^_^;、素直に受け取るなら、これは「罪を憎んで人を憎まず」という(いかにも日本的な)感覚なのではないかと思います。

そこで思い出したのが「違法コンテンツのダウンロード違法化」です。今のところ、違法化するとはいえ、刑罰が予定されていません。つまりダウンロード自体は違法(罪)とするが、人に対しては罰を与えないということもまた「罪を憎んで人を憎まず」といえそうな気がします。以前から書いているとおり、私はダウンロード違法化は実効性がないと思われるため消極的反対という立場なのですが、この視点で考えてみるのはよいかもしれないと感じた次第です。

ところで、中井氏はコンテンツの削除が進まないことについて「忙しくて手が回らない」と書かれています。やはり、「権利者は黙認しているのだ」ということを安易に言わないほうがよいと思いますね。

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