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旧 Palm の webOS は新会社 GRAM へ移行、ソフト & クラウドに注力

webOSが新会社・新ブランドでGRAMとして再スタートしました。2012/08にOpen webOS 1.0 betaを出す予定のためそれにあわせて組織を再編したのかも知れません。これで端末製造メーカやキャリアを捕まえることが出来るでしょうか。

現時点ではHPからwebOS搭載ハードは出る見込みはありません。かと言って、他のメーカからも採用は今のところアナウンスはありません。

現時点ではスマートフォンのOSシェアはAndroidは3分の2を保持し、iOSが18%、減少傾向を示しているSymbainが5%、RIMが5%となり、残りを3%以下のシェアを持つMicrosoft系とBadaです。

現時点ではシェアを持っていませんが、MozillaはB2GとしてFirefoxを前面に出して進出を予定しています。キャリアは決まっているため、製品自体はでそうです。他に"MeeGo端末開発に向けて新興企業Jolla始動"の様に会社の方針で取りやめたMeeGoを復活させようと元Nokiaの人達もいます。

Androidが大きなシェアを持ち、シェアを小さい団体・メーカもシェアを伸ばそうと努力を行い、且つまだほとんど実績がないOSを立ち上げようとしている団体がいくつもあるのが現在のスマートフォンOS市場です。

この状況下でOpen webOSはバックアップがない状況で製品を出すことは出来るでしょうか。

Mozillaの様にある程度実績があるプラットフォームやJollaの様にキャリアとの関係を持っているならばいざ知らず、GRAMはPalmの財産がどの程度残っているか分かりませんが、なかなか難しいのでははないかと思います(Palm自体OSをライセンスしていたわけではないですし)。

私はOpen webOSが生き残るには、PhoneGapの様に各プラットフォーム上で動くプラットフォームを提供し、アプリが揃ったところでOSとしてプラットフォームを立ち上がるのがいいのではないかと考えていました。

ただ、webOSのJavascriptフレームワークであるEnyoがサポートしているプラットフォームにPhoneGapが入っています。PhoneGapみたいな機能は提供予定はないのかも知れません。

Open webOSのいいところは(触ったことないですが)、Node.jsを搭載しJavascriptでアプリを書けるところだと思います。Javascriptだけでアプリを書くことをB2Gよりも早く行おうとしたところは、もっと評価されてもいいと思うのです。

このため、私はwebOSが成功してくれないかとスタート時から願っていました。

ですが、すぐにHPは諦めて且つ新会社へ移行しました。Amazonあたりに売却していればまだ製品が出ることを期待できたのですが、現状は相当難しい気がします。

私としてはOpen webOSは成功して欲しいと思っていますが、どこか強いキャリアかハードを提供できるメーカのサポートしない限り難しい気がしています。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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