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AppleからiBooks AuthorやiBooksが発表がありました。iBooks Authorの仕様にJavaScriptとHTML5で書けるとあります。おぉ、今作っているアプリ乗せることができるのではないかと思いチャレンジしてみました。

最初HTML5&Javascriptをばりばり書けるのかと思ったらDashboardウィジェットを乗せることしかできないようです。Dashboardウィジェットを作ったことがないので途方にくれていたのですが、"iBooks AuthorのHTMLウィジェットの作り方"に作り方が書いてありました。参考になりました。

アイコンとinfo.plistを作って、ディレクトリ名を変更するだけで良いみたいです。簡単でした。ここでアイコンを1024x748のサイズで作成しました。これはアプリ起動時の画面サイズが固定化するためです(他に回避する方法があるのかわかりませんでした)。

Dashboardウィジェットができたので、iBooks AuthorでiBooksファイルの作成です。

最初にテンプレートを選択します。

本を書く気はないので真っ白な基本を選択。

トップページは真っ白な序文を選択。

ここでウィジェットページ以外を作るのは、ライブラリに戻れるようにするためです。iBooksはライブラリに戻るために画面をタッチすれば良いのですが、全面ウィジェットにしてしまうとタッチするとウィジェットが起動してしいライブラリに戻れない罠にはまります。このため、ウィジェットのページは全面を採用しないか、もしくはライブラリに戻れるようにページを用意する必要があります。私は全面ウィジェットを選択し(サイズのため)たので、ライブラリに戻るためのページを用意しました。

次にウィジェット用ページを入れます。

とりあえず空白にします。

次にウィジェットを挿入します。上のメニューからウィジェットをクリックします。

HTMLを選択します。

次にDashcode HTMLファイルと入れろと言われるので、先ほど作成したDashboardウィジェットのディレクトリを選択します。

選択後にウィジェットの各種設定を行います。

要らないものすべて省きたいので、タイトル、見出し、背景・余白は削除。また、貼るHTMLのサイズを1024x748に設定します(これは作成しているゲームがiPad用に作っているため、このサイズになっているだけです)。

これで作成終了です。

次にiBooksファイルを作成します。無料の場合はiBookstoreを経由しないので作ることだけはできるみたいです。

メニューから”書き出す”を選択(書き出すはどうかな?)。

次にファイル種別選択でiBooksを選択。

ファイル名を記載して、”書き出す”ボタンをクリック。

できたファイルをiTunesにドラッグアンドドロップします。その後iPadに同期してください。そうするとiPadのiBooksで表示されます。

それを開くと始まります。

ウィジェットページ(2ページ目)を開きます。

ここで画面をタッチするとウィジェットが起動して、ゲームが始まりました。

動きました!左上にバッテン印が見えますが、それにタッチするとウィジェットが終了します。Javascript、SVG、DOMのウィジェットでもiBooks上で動きました。

まだ日本ではiBookstoreがサポートされていませんが、このようなスタイルでJavascriptアプリを有料版として出すことが可能ではあります。

ただし、PhoneGapはAPIを使用できるし、デバッグできるし、ウィジェットを起動するのに一度タッチする必要があるしとiBooks上でJavascriptアプリを起動することにメリットはほとんどないかも知れません。

ウィジェットを書ければインタラクティブな本を作成可能だと思います。確かにiBooks AuthorはePub3に準拠していないとか批判もありますが、"太陽系 for iPad"の様な本がiBookstoreで発売されれば面白いと思うのは私だけでしょう。

最後に、ウィジェットファイル(smallバージョンなのですべて遊ぶことはできません)、iBooksファイル、ibaファイル(iBooks Authorで編集するファイル)をarchiveのquarstr01.wdgt.zip、QuarStr_iBook.iba、QuarStr_iBook.ibooksにありますので、参考になればと使ってください(注:quarstr01.wdgtはバグがまだ潜んでいるかも知れないので参考程度に)。とりあえずQuarStr_iBook.ibooksをiTunesにドラッグアンドドロップすれば、iPadで見れると思います。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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