« 2011年8月10日

2011年8月12日の投稿

2011年8月15日 »

"Gartner Says Sales of Mobile Devices in Second Quarter of 2011 Grew 16.5 Percent Year-on-Year; Smartphone Sales Grew 74 Percent"において2Q'11のスマートフォンOSシェアが発表されました。

そこで携帯電話とスマートフォンの各種情報をグラフ化してみました。

■携帯電話とスマートフォンの出荷台数前年同期比

■スマートフォンOSシェア

(出展:Gartner)

未だに、スマートフォンは出荷台数は前年同期比で50%を超える成長を維持しています。ですが、その多くはAndroidとiOSが支えています。

SymbianはNokiaの撤退の発表以降凋落は激しく、3Q'11では、iOSにも抜かれるでしょう(これは予想の範疇)。

RIMにおいては、前年同期比でもぎりぎりプラス(12.6%増)になる程度です。いくらかのリストラを行われたようですが、このままでは2大巨頭(AndroidとiOS)に飲み込まれそうです。リストラと言う手詰まりの策では将来においてシェアを得ることは難しくなります。どうするのでしょうか?

Androidの勢いはすごいものがあります。このまま行けば4Q'11にはスマートフォンシェア50%の到達しそうな勢いです。ただし、Android系は特許関連の訴訟とかあるため、メーカがWindows Mobileに移行するのではないかと言われたりしているため、Androidも将来において安泰ではありませんが。

1H'11のスマートフォンの出荷台数がデータが出たため、年間のデータを予想してみます。数字は万台です。

上半期
出荷台数
通年
出荷台数
通年/上半期
(比)
2007 5,280 12,231 2.32
2008 6,459 13,929 2.16
2009 7,747 17,240 2.23
2010 11,595 29,665 2.56
2011 20,093 - -
平均 2.31

年間/上半期の平均比率が2.31です。これに1H'11の20,093万台をかければ2011年4.65億台になります。2010年並(2.56倍)ならば、5.14億台になります。過去のデータ内には不況のあおりがあるため4.65億台は下限と考えるべきですし、5.14億台は平均的な解ではないかと思われます。

Gartnerのスマートフォンの出荷台数の最新の予想は4.68億台となっているため、この数字はクリアしそうです。

ただし、現在の世界経済状況を考えると2H'11で大きく急停止する可能性はあります(これは何もスマートフォンに限らず、全ての製品に関して)。このため、上半期の出荷台数から来る予想はあてにならない可能性がありますが。

さて、スマートフォンOS争いはそろそろ固定化するかと思われているのですが、Windows MobileとWebOSはどのていど割り込むとができるのでしょうか。Symbianの後釜を狙うだけではAndroidやiOSに勝てないような気がします。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

« 2011年8月10日

2011年8月12日の投稿

2011年8月15日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

櫻吉 清

櫻吉 清

IT業界ウオッチを趣味としている。知的好奇心の趣くままに何でもチャレンジして、とりあえず壁にぶつかってみる。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
kichi
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ