« 2011年6月20日

2011年6月21日の投稿

2011年6月22日 »

2011.06のTop500が公開されました。そこでTop500が公開しているCPUアーキテクチャ毎にRMaxの合計シェアの推移をグラフ化しました。

理研のK Computerが80%の出来で1位に登場したためSPARCのシェアが大幅に増えています。なんとK Computer登場だけで、RMaxのシェアが14%を到達するほどです。如何に現時点(2011.06)では突出しているか分かります。

上記の記事では、Fujitsuの方が以下の様に述べられています。

「できれば3000億円規模の事業にしたいと考えている。米IBMと肩を並べられるビジネスをしっかりとやっていく」

これが大切なことだと思います。NECの地球シミュレーションのCPUも最終的には上記のグラフのetcのカテゴリに埋没していますし、登場したときは注目されたPowerXCell 8iもRMaxシェアを年々低下しています。

2011.06の時点で、SPARCのシステムはTop500にたった2システム登録されていません。HPC分野でSPARCのエコシステムは大きいとは言えません。

Top500は性能的に突出することでRMaxシェアは拡大することがありますが、それが継続して成長することを保証しないことが過去の経緯から明らかです。

SPARC64 VIIIfxは確か海外のシステムでも採用された聞いたことがあります(検索で引っかからない...どこだったけな...)。今後採用システムが増えるといいですね。

2011.06からAcceleratorの項目があり、GPUやPowerXCell 8i等を採用しているシステムが一目でわかるようになりました。そこでGPUを採用したシステムはどのように増えているか調べてみました。2010.11以前はComputer名から類推です。

○GPU採用システム
・2008.11 1システム
・2009.06 1システム
・2009.11 1システム
・2010.06 4システム
・2010.11 11システム
・2011.06 14システム

○PowerXCell 8i採用システム
・2008.06 3システム
・2008.11 7システム
・2009.06 4システム
・2009.11 6システム
・2010.06 6システム
・2010.11 6システム
・2011.06 5システム

増えているように見えますが、大幅と言うほどではありません。ただし、PowerXCell 8i登場よりも良いペースで増えているように見えます。

Accelerator全盛時代はくるかどうか今のところは分かりません。AMDのLlanoの登場やNVIDIAがARMで開発を進めています。LlanoはまだOpteronを出さないため、HPCには採用されませんが、将来的にAMDがOpteron系にGPUを搭載するでしょう。NVIDIAは現時点ではモバイル向けARM系チップしか作っていませんが、将来的にHPC向けを作らないとは言えません。

そのように思うと、使いやすいスカラー系、性能/消費電力に優れているAccelerator、両方のいいところ取りのヘテロジニアスマルチコアと選択肢が多いような気がします。巨大な金額を積み込まないといけないHPCですが、最終的なシステムはどこに落ち着くのでしょうか。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

« 2011年6月20日

2011年6月21日の投稿

2011年6月22日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

櫻吉 清

櫻吉 清

IT業界ウオッチを趣味としている。知的好奇心の趣くままに何でもチャレンジして、とりあえず壁にぶつかってみる。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
kichi
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ