« 2010年7月23日

2010年7月25日の投稿

2010年7月26日 »

Microsoft redesigns ARM chip pact

MicrosoftがARM社のアーキテクチャライセンスを取得したようです。Microsoftはこれで何をするのでしょうか?

半導体関係メーカがARMのアーキテクチャライセンスを取得するのはわかります。自社製品に導入や、QualcommやMarvellに様に強力なスマートフォンやサーバ(まだARMのサーバメジャーでないですが)に進出するためです。

Microsoftの様なOS/ソフトメーカがどうしてARMのアーキテクチャライセンスを取得するのでしょうか?考えられるのは3つあります。

・スマートフォン/メディアタブレット向け(Appleへの対抗)
・モバイルゲームコンソール
・ARMサーバ用のCPUを作成してサーバの効率化を目指してcoolクラウド時代の先を行く

普通に考えれば、AppleがiPhone 4/iPadで採用したA4の様に専用のARMチップを作成したのをまねたのではないかと思います。また、iPhone/iPod touchの状況を考えると専用ゲームコンソールへの進出は止めてWindows Phone 7へXboxと同じ開発環境を移植したほうがMicrosoftとして効率的でしょう。専用モバイルゲームコンソールは作らないでしょう。

三つ目のARMサーバを作成するための進出は悪くないのではないかと思います。現状ARMチップをサーバとして使用している試みはMarvellしかいません(と思います...)。また、サーバメーカは今のところそれほど乗り気ではありません(価格的に...)。

Marvell/ARMに任せていればARMサーバが軌道に乗るのは4,5年かかるでしょう。ですが、MicrosoftがARMサーバに投資すればその期間を大幅に短くすることができるかも知れません。ただし、今のMicrosoftでは、そうならない可能性も否定できませんが。

また、今のMicrosoftは契約だけ行って作成せずに終了となる可能性も否定できません。Kinのように。

ハイパフォーマンスなスマートフォン、多機能なメディアタブレット、省電力のサーバ等、多くのカテゴリにおいて電力あたりの性能を求められている現状を考えるとAppleの戦略に追随するのは悪い選択ではありません。

QualcommやAppleが切り開いたように高性能なARMチップを使うことで、今まで思っていないカテゴリに思っていない性能を盛り込めます。MicrosoftはApple以上にARMのCPUを活用(作製?)できることができるのでしょうか。また、他に追随するメーカが現れるのでしょうか。今回のニュースは割りと面白い方向に転がるのではないかと興味深く今後を見ていきたいですね。

【ARM関係】
NVIDIAのメディアタブレット戦略
ARMのサーバの可能性
PCの定義って何?

櫻吉 清(さくらきち きよし)

« 2010年7月23日

2010年7月25日の投稿

2010年7月26日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

櫻吉 清

櫻吉 清

IT業界ウオッチを趣味としている。知的好奇心の趣くままに何でもチャレンジして、とりあえず壁にぶつかってみる。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
kichi
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ