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仕事に疲れて心がささくれ立っているときに(今もそれが継続中...)に本書を読んで少し落ち着きました。そこで感想を。

本書は"努力しましょう"を啓蒙する本のひとつだと思います。"努力しましょう"というのは、"精神的に擦り切れても努力する"とか"人間らしい生活を犠牲にしてもがんばる"みたいにとられるときがあるかと思います。

ですが、現状を打開するには行動を起こす以外の選択肢があるわけではありません。

"じゃ、行動に移しましょう"と簡単に行かないのが現実でしょう。その理由は行動を起こすための不安とモチベーションの持続できないところです。本書ではそれらの解消方法を名言とワンセットで説明しています。

そこで、54の名言のうち私が感銘を受けたものを列挙してみます。

世の中の失敗の99パーセントは、言い訳をする習慣のある人たちによるものだ
by ジョージ・ワシントン・カーヴァー

ほとんどの人が失敗するのは、才能や能力がないからではなく、自分を信じないからだ。自分を見くびってはいけない。小さな目標を達成できることを信じ、そうすることによって自信をつければ、やがて大きな夢を実現することができる。
by ティム・フェリス

できると思えば、おそらくできる。できないと思えば、間違いなくできない。自分を信じることは、あなたを発射台から離陸させる着火スイッチである。
by デニス・ウェイトレー

成功の大きさは、信念の大きさによって決定される。小さな目標を信じれば、小さな業績しか期待できない。大きな目標を信じれば、大きな成功を収めることができる。
by デービット・シュワルツ

夢の実現をさまたげている最大の要因は、あなた自身である。
by 作者不詳

人生で成功したいのなら、努力するしか方法がない。どんな分野であれ、努力せずにせいこするることは絶対にできない。努力すれば成功するし、努力しないのなら成功しない。
by ブルース・ジェンナー

失敗というのはない。それは単なるフィードバックだ。
by アメリカの格言

人生の最高の栄光は、絶対に倒れないことではなく、倒れるたびに起き上がることである。
by ネルソン・マンデラ

たいしたことができなからといって、何もしないのは最悪の間違いである。今すぐ、自分ができることをせよ。
by シドニー・スミス

「できればやる」と「絶対にやる」の違いは何か。できればやるという姿勢なら、都合のいいときしかやらない。絶対にやるという姿勢なら、言い訳をせずに結果を出す。
by ケン・ブランチャード

間違いを犯さないのは何もしない人だけだ。
by セオドア・ルーズベルト

これ以外にすばらしい名言はいくつかあるのですが、上記の名言を見ると私には背を押してほしい願望があるように思えます。怖がらずに早く、一歩目を踏み出せと言われたいのかも知れません。

後は良くある本にあるとおり、ポジティブなセルフトークと目標を書いてみることを勧めています。私はどれも胡散臭く思っていた時期もありましたが、マルコム・グラッドウェル氏の著書(どの本だったか忘れました...3冊しかだしていないのに...)で統計学的にある程度信憑性があるデータが出ているため、これからやってみようと思います。

統計学データの裏づけもあるのですが、実はポジティブセルフトークや目標を書くことはコストもリスクもありません。低コスト・低リスクで始めることができるならば、試さない理由はありません。そこで、毎日手帳に目標と自分を励ます言葉を書いてみることにしました。結果はどうなるか自分自身で観察しみます。

知り合いに名言収集を趣味にされている方がいて、面白いと思ったものです。名言を集めのにはコストはかからない上に、収集の欲望を満たす経過で多くの知識を得ることになります。名言を集めることは非常に良いことだと思います。

私はTwitterでhttp://twitter.com/kotoba_botのbotをフォローしているのですが、良い言葉が返ってくるたびにbotも馬鹿にできないと思い直されます。そうなると、このような名言集を発言してくれるbotもしくはチップスが表示されるChrome拡張とかおもしろいかも知れませんね。

現状に不満を口にするよりも、打開するために何か行動をしてみることを思い知らされた一冊でした。

【本】
小さいチーム、大きな仕事~37シグナルズ 成功の法則~の感想
Google Chrome OS~最新技術と戦略を完全ガイド~の感想
天才!成功する人々の法則~OUTLIERS THE STORY OF SUCCESS~の感想

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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