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"バージョン別ブラウザシェアをグラフ化してみた"にも書きましたが、バージョン別ブラウザのシェアは異変が起きているようです。

そこで、Net Applicationの調査でバージョン別ブラウザのシェアのデータを用いて5大ブラウザの各バージョンのシェアの切り替わり状況をグラフ化してみました。ただし、データをそのまま使うには疑問なところもあるため、以下の修正を行いました(このあたりは意見の相違がありそうですが)。

・IE系のCompatibility modeやIEコンポーネントブラウザ等は元になるバージョンに加算
・Safariのマイナーバージョンはメジャーバージョンに合算
・SafariのWindows版も合算
・Firefox 3.1はFirefox 3.5に加算

また、2007.11以降でブラウザバージョンアップした日付を列挙します。IE 7.0とSafari 3.0はこの期間にアップグレードしていませんが、切り替わり期間を計算するために掲載します。

2006.11 Internet Explorer 7.0
2007.10 Safari 3.0
2008.07 Firefox 3.0
2008.12 Chrome 1.0
2009.03 Internet Explorer 8.0
2009.05 Chrome 2.0
2009.06 Firefox 3.5
2009.06 Safari 4.0
2009.09 Opera 10.00
2009.09 Chrome 3.0

これらのデータをもとに各ブラウザ毎にグラフ化してみました(IE/Firefox、Chrome、Safari/Operaと3つに分けました)。

■Internet Explorer & Firefox

■Chrome

■Safari & Opera

新バージョンが旧バージョンをシェアで抜くのにかかる期間は、以下のようになっています(計算は発表された月から加算)。

新バージョン 旧バージョン 逆転期間
(月)
IE 7.0 IE 6.0 24
IE 8.0 IE 7.0 8
Firefox 3.0 Firefox 2.0 3
Firefox 3.5 Firefox 3.0 4
Chrome 2.0 Chrome 1.0 2
Chrome 3.0 Chrome 2.0 3
Opera 10.x Opera 9.x 2
Safari 3.0 Safari 2.0 3
Safari 4.0 Safari 3.0 3

Firefox 3.5の発表日が6/30であるため、1ヶ月減算すべきでしょう(例外をなくすため減算せず)。

IE以外は2~3ヶ月で新バージョンシェアは旧バージョンを逆転しています。IEはユーザ層や影響の度合いよりMicrosoftも強引にバージョンアップを行ってきませんでした。悪名高いIE 6.0が未だに高いシェアを誇るのはそのためではないでしょうか。

また、旧バージョンのフェードアウトには、Chrome以外は相当時間がかかっています(Chromeはまだシェアが低いから?)。Firefox 2.0やSafari 2.0/3.xを見ても新バージョンに逆転されてからも相当長い間生き残っています。その典型例がIE 6.0なのかも知れません。動いている間は手を入れないこともありますからね。

フェードアウト率は、バイナリ配布方法の相違が関係しているのではないかと思います。Chrome以外はバージョン毎にバイナリを配布しています。このため、旧バージョンを使用することも可能です。ですが、Chromeはインストーラーのみが配布され、その中で最新バージョン(Stable/Beta/Dev)を取得します(2010.1時点でChrome 1.0/2.0に逆戻りする方法が分かりません)。

業務上旧バージョンのブラウザを使わざるを得ない事はあるかも知れません(某大阪府電子調達(電子入札)システムとか)。私も以前、Firefox 3.0が出た当場、Firebugが対応していなかったためFirefox 2.0に留まっていたことがあります。

ですが、ブラウザ業界はHTML 5、WebGL等の新しい技術の導入されます。特にHTML 5はブラウザの可能性を大きく変えるものになります。にも関わらず新技術がサポートされないブラウザが多く残る可能性があるのは、WEB開発者には負担になりそうです(もうなっているんだと思いますが)。

このため、できるだけ早くスムーズに切り替えれるようにブラウザ側にも何かしらの仕組みが必要なのではないでしょうか(Firefoxの拡張機能のバージョンアップ対応とかIE 8の互換表示とかも対応されていますが...)。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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