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Google Developer Day 2009 Japanに行ってきました。さすがにAndroidのGDDフォン貰いましたエントリだけでは何をしにいったのかよと言われますので、基調講演や各セッションんの感想を書きます。

まずは、最初に行われた基調講演に関して。

今年のGDDの標語はこの言葉でした。

特に、HTML5でWeb革新をもたらし、次の世代で移行するのがWEB業界の目標のようです。

HTML5のセッションには行かなかったのですが、「Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その2」で聞く分にはブラウザでできなかったことは大半はできるようになるなぁと言うのが感想です。

Web Workerのデモで動画の中の人や手の動きをJavascriptだけで判断しているものが行われました(右上の赤や緑がその動きを表していたような...)。

こんなこともできるのかとかなり驚きましたね。

モバイルに関しては、日本でもAndroidがDocomoから販売が決まり、イベント中でAndroidのGDDフォンが参加者全員に配布されることを発表さました。Androidが売れるかどうかの焦点はやはりアプリになります。Androidマーケットの概要が以下のように発表されています。

App Storeの厳格なチェックを行い質を一定に保つのは、ひとつの方法です。ですが、Android Marketのように市場に任す方法もひとつの方法ではないかと思います。どちらがより発展するか分かりませんが、Android Marketの方法は決して悪い方法とは思えません。

Social Webに関して、WEBとSocialを組み合わせることが如何にいいか説明していました。

特に、mixiアプリのデモがあり、OpenSocialの発展しているようです。

それと、Google Waveのデモが行われました。Google I/O 2009でもっとも賞賛を浴びたのはGoogle Waveだったと思いますが、記事を読んでみても、とてつもなくすばらしいと思えませんでした。

ですが、デモを見てようやく分かりました。通常チャットでは、時系列に流れていきますが、Google Waveでは、その途中にコメントを入れることができます(途中と言う表現は正確ではありませんが)。時系列でコメントを行う方法ではありません。

また、それらのやり取りを全てメールのフォワードのように第三者に渡すこともできます。ですが、それもメールのように1メール毎にフォワードするのではなく、やり取り全てを一括で送れます。また、これまでのやり取りを動画のように見ることも可能です。

Google Waveのすごいところは、私の拙い説明よりも、一見は百聞にしかずですからYouTubeで公開されるのを見たほうがいいと思います。

私は、Google Waveのデモを見て、メールやチャットが如何に不便なコミュニケーションツールであるかを痛感しました。メールとチャットが時代遅れとしか見えなくなりましたね。

また、Google Waveのデベロッパーアカウントを今回参加者に来週アナウンスすると言われたことは、GDDフォンの配布と同等なサプライズだと思います。

後、Google Technology User GroupのローンチやDeveloper Communitiesが増えているようです。Google関係の開発者は今後も増えていきそうです。

Googleの今回の表明は、"WEB関連は未開拓なところはいっぱいあるから、みんなついて来い"と言う力強い内容だったと思います。特に、GDDフォンの配布で、Android Marketへの投稿アプリが想定されていたよりも多くなった気がします(私は今回のことがなくてもHT-03Aを買う予定だったんですが...)。

■リンク

Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その1
Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その2
Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その3
Google Developer Day 2009 JapanでGDDフォンを配布!
Google Developer Day 2009 Japan レポート「基調講演」
Google Developer Day 2009 Japanレポート「Google Chromeの内部構造」など
Google Developer Day 2009 Japanレポート「Google Wave」など

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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