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コンファレンスに来るのは誰だ?

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これを書いている時点でまだ日本にいる。Smart Gridの講演は無事終わった。日本での講演は比較的楽だ。あまり誰も突っ込んで来ないからだ。もっとも、米国のコンファレンスでも、あからさまにスピーカーと対決する人は稀だが。

近頃米国内で、いろいろな種類のコンファレンスに行くことが増えた。そこで気づいたことがある。参加する人たちがコンファレンスのタイプによって違うのだ。今回は、コンファレンスの種類による参加者の構成の違い-性別と人種別-を例によって非科学的かつ独断と偏見で述べてみようと思う。同じ内容を英語で書いて発信するのはちと勇気がいる。ここで述べることは決して人種や性別による差別ではないが、この問題は結構複雑で、変に曲解されて攻撃されたりすることも起こるからだ。

米国では、ソフトウェアやその他ITの技術色の強いコンファレンスはアジア人が多い。参加者の50%くらいがアジア系で、それ以上の時もある。そして女性がいるのは稀だ。やはりシリコンバレーでモロの技術をやっているのはIC(インドと中国)なんだなあと思う。インド人も中国人も英語がどうのなんぞ気にせずがんがん発言している。ずっとこういう手のコンファレンスに参加していた。

最近宗旨替えをして、グリーンやサステイナビリティのコンファレンスに参加するようになり、嫌でも気がついたのが出席者の構成の違い。まずデータセンター関連。これはアジア人がぐっと減少して、白人勢が圧倒的に優勢だ。モロの技術のコンファレンスに比較すると女性も多い。データセンターは、ソフトやハードの開発よりもデータセンターの管理や運営が主で、女性が多いのは、データセンターのマーケティングやプロモーションが関係するからかと思う。

データセンターに限らないグリーンやサステイナビリティ関連となると、さらに女性の数が増す。サステイナビリティ関連かどうかに関わらず、環境やその保持に関係する活動では圧倒的に女性が多い。それも白人の女性。

最近出席したサステイナビリティのコンファレンスではほとんど50%が女性だった。アジア系はほとんど見当たらない。筆者は主催社と関連のある会社と協業しており、その関係で参加したわけだが。この参加者の構成には戸惑いはしないがかなり違うなという感じを受けた。参加者の構成が違うと、コンファレンスの感じや雰囲気も微妙に違う。筆者もコンファレンスでモデレーターをしたり発表をしたりする予定が幾つかある。その立場から言えば、参加者の構成は特に気にはならない。

日米の比較から言えば、やはり日本の方は静聴してくださり、質問も最小限というところだろうか。でも以前に比べると質問の数は増加したような気がする。日本だと参加者の構成を見るのはせいぜい性別と年齢層くらいだろうが、今回のSmart Grid講演の参加者は90%くらいが中年のおじさんという感じだった。米国の方が年齢にばらつきがあるような気がする。日本でもやはりコンファレンスの種類によって参加者に違いがあるのだろうか。今後日本でいろいろなコンファレンスに参加する機会が増えたら観察してみよう。

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