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Joint Venture Silicon Valley,シリコンバレーの現状を示す、Silion Valley Index 2015年を発表 - その2

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その1では、

「シリコンバレー地域というのは、どこなんだろうか。Joint Venture Silicon Valleyは毎年シリコンバレーの多数の分野の100以上の指標を発表している。先日Joint Venture Silicon Valleyは毎年恒例のState of Valleyコンファレンスを開催して、CEOのRuss Hancock氏がその指標の一部を発表した。全ての指標はこのPDFファイルに示されている。または、Joint Venture Silicon Valleyのウエブサイトでそれぞれの指標を検索できる。」

と述べた。

jvsv.png

その1でState of Valleyの一部を紹介したが、その2ではもう少し。。。

sov-2.JPGのサムネイル画像

余談

まず最初に余談から。

シリコンバレーに長年住んでいると色々な変化に気づく。幾つか筆者の経験や観点から述べる。断っておくが、これは筆者の私見であるので、賛同されない方も多く居ると思う。

その1で、海外で生まれ人はシリコンバレー(の定義はその1を参照)全体の36%であると述べた。そのうち、メキシコ21%、中国14%でインド11%だ。しかし、ICT業界に限れば、圧倒的に中国やインドの人が多い。もともと筆者の住んでいる市は中国系の人が多い。そのため、中国マーケットや中華料理店が多い。最近はアメリカの大手のチェーンの薬局やスーパーでも、中国語の新聞を置くようになっている。昨年11月の選挙で中国系候補が当選した時は、うちの家にもそれを伝える新聞が投げ込まれた。市議会や州レベル議員でも中国系の進出が目覚ましい意。近所もアメリカ人が去り、中国系が増えている。

最近の感じでは、インド系が増えてきている。近所にインド系の引っ越しも増え、議員への立候補も増加している。

余談はさておき、シリコンバレー指標に戻ろう。Russ Hancock氏のプリゼンに沿って書いてみよう。

職数

以下の図に2008年から2014年にかけてのシリコンバレーとその周辺での職数の変化を示したものだ。

sov-a.JPG

職数の推移

このグラフで緑はシリコンバレーの定義である地域のみ、紺色はサンフランシスコの部分、黄色はオークランドがある部分である。2008年のリーマン・ブラザースの破たんから引き起った景気の急激な後退で、米国全土で多くの職が失われたが、シリコンバレーでは2008年の段階でもまだ少ないとはいえ職数は増加している。当然2009年は激減しているが、2010年には減少が鈍化して2011年にはプラスに転換して、それ以後は順調に伸びている。現在の職数はシリコンバレーとそれを含む地域での12万程度と言われている。

こう書くと、増加はICTなどのハイテックに限られているように思うが、指標では面白い統計をしめしている。

sov-b.JPG

全体でみると、一番多いのはコミュニティのためのインフラやサービスが50%強を占め、その次が25%のICT関係の製品やサービスで、それにビジネスのインフラやサービスが17%で続いている。また、2013から2014年での変化を見ると、一番大きいのはこの順番で多い。増加率はこの3つの分野では5.3%で同じである。

給与

地域

平均給与

シリコンバレー

$100,983

サンフランシスコ

$89,085

アルミダ郡

$64,395

残りのベイ・エリア

$58,623

カリフォルニア州

$55,609

地域

中間値

シリコンバレー

$94,534

サンフランシスコ

$79,778

カリフォルニア州

$61,320

全米

$53,138

シリコンバレーが平均も中間値も一番高いが、これはICT関係の就業者の給与が高いことが原因だろう。これは指標に載っていないが、聞いた話では(真偽は不明)、現在高い技術を持ったICTの技術者の初任給は12万ドル(約1200万円、1ドル100円換算)で、ベテランだと16万ドル(約1600万円、1ドル100円換算)程度だとか。また、ある大手がGoogleの有名技術者をリクルートしようとしたが、相手にされなかった。この会社オファーは格別なものだったようだが。理由ははっきりしないが、どうやらこの技術者は億単位の給与を受け取っており、金よりも仕事の内容が大事だということらしい。

その3に続く(かも?)

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