チャンピックスで禁煙しようにも爆発的禁煙ブームで薬が足りないらしい
チャンピックスで禁煙というか、たばこを吸わなくても平気な状態になってから1年以上が経過するのか…と思うと何やら微妙な気持ちになりますが、正直チャンピックスって怖いです(苦笑)
なぜ「怖い」という表現なになるのかというと、ちなみにわたしの場合は、チャンピックス飲んでいると何かズ~~んって感じがあって、何かを抑制されているような意識があり、『たばこを吸いたい気持ちが起こらない』というのが本当に不思議でした。
結果として処方されていたチャンピックスを全部飲まずに実際のたばこを手にする機会から1年以上経過していますが、その時の気持ちとしては、
この薬はなんか凄すぎだぞ…
だってこんな事がこんな小さい薬で実現するってなんか怖いぞ…
これが正直なとこでして、25年も続けていた「中毒」として扱われるような「習慣」が、たった数ミリグラムの錠剤によって簡単に忘れ去ってしまいそうな自分は何なのだろうと…
このあまりに凄い忘れっぷりに、2009年に書いたブログの記事では、増田悦佐氏の著書から
今のアメリカで本当に必要な職業訓練は「昔の高賃金の根拠となっていた熟練した技術・技能を忘れて、そのころ享受していた生活水準も忘れる忘却訓練だ」という主張のほうがはるかに説得力がある。
という一文を紹介しながら忘れることでのリセット効果の別な例を紹介したのですけど、
理化学の発展と共に、今後部分的に記憶を消し去るような薬が開発されてしまったら世の中ほんと凄い事で、こういう薬を歓迎しそうなのは、やはり政治家だったりしますかね…政界引退を宣言したけど、皆に忘れてほしい人とか…ってこれは悪い冗談ですけどw
あ、一応1年前はこういうニュースもあってわたしもブログで取り上げていますので、関連エントリとしてリンク張っておきます。
それにしてもチャンピックスを8月までは毎月約7万人分を供給してたけど、9月は約17万人に跳ね上がり、10月は6日時点で既に約8万人分に到達!で要望に応じた供給ができない状態に陥っているというのは凄い状態ですね。
最後に、ここまで嫌煙が勢力を増してしまった事で良い面も当然ありつつ、その経緯には一部怖い面もあったりする訳ですが、中途半端に禁煙にトライしてそれを何回も 繰り返して自己嫌悪に陥りそう…という方には、自分としてはチャンピックスのようなお医者さんに処方してもらうタイプをお勧めします。
チャンピックス6割程度の成功率という話を聞いたりしていますが、こういった薬を使っても失敗してしまう人はやはり出てきてしまう訳で、今後は喫煙派と嫌煙派という対立構図ではなくて、こういった薬を使っても禁煙がうまくいかない…という人たちのサポートに話しの主体は移行していくのでしょうね。