AWSサミット4年ぶりのリアル開催、サーバーワークス社のブレイクアウトセッションに参加してきました
AWSサミット4年ぶりのリアル開催
AWSサミットについて当ブログの読者の方には説明不要かと思いますが、アマゾン ウェブ サービス (AWS) に関する情報交換やコラボレーション、学習を行うことができる日本最大級のカンファレンス。
AmazonのクラウドサービスAWSに関する新発表や、事例の共有、学習向けの発表などが行われる大型のイベントです。
コロナの影響で2020年以降、オンライン開催となっていましたが、「AWS Summit Tokyo」が4年ぶりに幕張で開催されました。
弊社のご支援先のサーバーワークス様も出展され、社長の大石さんがブレイクアウトセッションに登壇されるとのことで、久々に幕張まで出掛けてきました。
コロナ禍からの復活と次世代システムを支えるAWS戦略ということで、表題にあるぴあさんの他、幾つかの事例が紹介され、印象に残ったモノを共有しておこうと思います。
サーバーワークス社のブレイクアウトセッション:コロナ禍からの復活と次世代システムを支えるAWS戦略
DXへの対応を含め、世の中の流れというか、人口減少時代においてのビジネス戦略として
- 源泉へのリソース集中
- 人手に頼らない
- 人が集まり、育つ会社
上記は優先度が高いテーマであるという大石さんの考えには多くの方が賛同するかと思います。
日本企業のベンダー依存体質は様々なところで課題として指摘されていますが、クラウドへのリフト&シフトを含めクラウド人材の育成と内製化推進は、多くの企業の課題なはず。
サーバーワークス社では、「AWSトレーニング・内製化支援サービス」という研修サービスを提供しており、この課題に関連した取り組みとしてにAGC株式会社の事例紹介されていました。
AGC社のAWS活用と内製化への取り組み
講演内容で着目したは、
「AGC社の情報システム部門において、AWSを用いたプロトタイプ開発が内製できるようにする」という点です。
この目的を達成するために、週一回 サーバワークス社内でトレーニングを実施しているとのこと。
AGC社はこのAWSトレーニング実施と内製化推進の取り組みにより
- プロトタイプがあることで社内のリクエストがしやすい環境ができた
- 保守運用だけでなくIT人材の再活性化に繋げることができる
- プロトタイプを自社作成できることでのコスト最適化に繋げられる
上記のような成果を実感されているとのこと。
AWS研修サービス利用の必要性
日本のIT企業においても、人材の適材適所で能力を発揮してもらう事への課題感は大きなものがあるはず。AGC社の事例では以下の言葉に共感される企業の方も多いのではないでしょうか。
単に新しい開発言語や手法を学ぶと言うことであれば、社内の勉強会でも済んだかもしれません。もしくは、プログラミング講座のようなものに参加すればいいのかもしれません。
しかし、マインドや文化を変えるというのはとても難しく、極論としては人を変えるのが手っ取り早い手段となります。しかし、そのような手段を取るわけにはいきません。現有リソースで対応するとなれば、甘えのない第三者からの導きを受けるというのは効率的であり、早い段階で一定の成果も期待できると期待しました。
私たちはシステム開発業務をアウトソーシングして外部に一任するのではなく、自社でハンドリングをしていきたいと考えています。しかし、全てのシステム開発業務を自社内で進めていくための体制をすぐに整えることは非現実的でした。そこで、せめてPoCの部分だけでも自分たちの力で着手できるようにしたいと考えたのです。
最後に
4年ぶりに開催されたAWSサミットと、サーバーワークス社のブレイクアウトセッションの内容を紹介しました。
コロナ禍以降のデジタル社会への対応を考えるうえで、クラウドへのリフト&シフトは最重要テーマであり、GoogleやMSなど他のベンダーも含め、AWSの利用は不可避かと思います。
このような環境下において、AWSトレーニング・内製化支援サービスの需要は更なる拡大が予想されます。
利用を検討する企業においては、本日紹介したAGC社の例は参考になる事があるのではと思います。
関連リンク
- AGC社 AWSトレーニングの事例:2020.02.17 掲載
- AGC社 AWSトレーニングの事例:2017.11.07 掲載
- AWSトレーニング・内製化支援サービス | サーバーワークス
- AWS公式トレーニング・研修サービス | サーバーワークス