【音ガ同2nd】セッションから見えたweb2.0的コラボ・ワークの本質
先週12月5日にオルタナブロガー有志による【音ガ同2nd】が開催されました。
今回は前回を上回る参加人数で手狭なオフィスに収容できるのか?という不安もありつつ、せのおさんのサブミキサー大活躍のうちに課題曲:松田聖子さんの「夏の扉」も当日数回の音合わせをしただけという条件下としては大成功の演奏でした。
当日の模様については参加いただいた方々のエントリーを見て当日の様子を想像していただくとして、わたしのほうは第2回の開催目標というか実現したかった事を書いてみます。
まず、
- 「オトダズト」イベントなど同好の志によるイベントが盛況で、こちらは公開方式ではないにしろ、具体的な目標や成果を残せるようにしたかった
- webで成果をアピールするにあたっては、公開した際に著作権などの問題が起きない題材を選ぶ
- ビデオ収録や録音、そして生中継などへの技術的な課題を検証して、今後必要機材などの見極めを行っていく
- 参加する楽器については「モバイル」という前提でバッテリー駆動するものという前提からは外れないようにする
- 楽器経験者だけの集まりではなく、最終的にネット活用やコラボレーションといった方向性で得られるものがあるようにしたい
こんな想いがありました。
前回の感想エントリーでも触れましたが、セッションはコラボレーション・ワークそのものであり、この【音ガ同】の例から社内協働やら、社内外を通じてのコラボレーション・ワークにもっていくための気づきが何かしら得られれば…というのが私なりの目標だったのです。
長文になりそうなので、かなり乱暴に割愛してしまいますが(苦笑)結果として、
- ネットでは誰もがフラットな状態だが、こういったコラボレーションにおいてはその参加して時間を共有している間は、リアルにおいても参加者がフラットな意識をもっていることが重要
- 各人の得意分野を知り、技術レベルを皆が尊重することがまず基本前提
- 各人の技術や能力を発揮できる機材なり環境を整える
- その成果を参加者が共有できる
- その成果に対してレスポンスがある状態が確保できている
書き出してみると当たり前な事ばかりで恐縮ですが、2回目で得た経験としては4と5があり、やはり1の重要性は大きいと思いのでは…と思うのです。
社内で構築したブログやナレッジ共有システムとか、プロジェクトチームがいかに成果を出していくかという観点で考えた場合、2~4はある程度判っていることだと思うのですが、地位・実績・肩書きなどがどうしても外せない社内外のチームにおいて1のような考え方をするのはとっても難しいのではないでしょうか?
社内にブログを導入しても、どうせ遊んでばっかりで仕事の成果なんか出てこない…って考えている方には、
このオルタナブログの中で自然発生的に生まれたこの【音ガ同】が、ブログ記事やコメントのやり取りから、ブロガーミーティングでの密談(笑)に発展、メールのやりとりしつつ、初回会合を開催することで他のブロガーさんなどに取り上げてもらったりコメントをいただく状況を迎えつつ、2回目のセッションで成果物をちゃんと披露して参加者それぞれがこの動画を色々な人に見せてくることで、ここからまた新たな展開が生まれてくる事と思います。
なので社内的なブログなりコラボレーションにおいても、社内導入を済ませた方々にはもうお分かりの事だと思いますが、その成果・報酬がどのように与えられるのかというのも非常に重要になってきます。
更に、こういった草の根的なアプローチは、地力があるという事で好不況の波に左右されることが少なく、自社の事例の中でもトップダウンで始めた事よりも、草の根的に始まった事のほうが成果が大きかった事ってやはりあったりしないかを考えてみていただきたいと思います。
ここで最高に重要なのは
自分が信頼できる相手と、自分が好きと思う事を突き詰める事が出来る
これに尽きます、
仕事はあくまで対価を貰うだけで出来るだけ手を抜きたいって人もいるかもしれませんが、自分の技術に自信をもって何かを実現したいと考えている人、自分の会社が好きで何か新しい事出来ないか…と前向きな考えをもっている人たちも絶対居るはずで、
そういう社員の人が数人でも居る会社でまだこういうweb2.0的なアプローチを試していない方々には、成果共有とその評価をしっかりしてあげる仕組み組み立てながら、是非こういうコラボレーション・ワークに取り組んでみてはどうか?と思うのです。
個人的に今後の展開として、
- ITmediaオルタナブログ事務局さんにもご協力いただいて外部の方にも参加していただく
- 楽器メーカーさんとのタイアップ
- アーティスト本人や声優さんとかを招いてのレコーディング・セッション
- 同一楽曲、楽器、ソフト繋がりでの画像共有サイトなどでの企画連携
- 海外の人ともレスポンス可能なネタの採用
こういう展開をしていければと全然実現性とかは見ずに漠然と思ったりしている訳ですが(苦笑
自分はホームページ制作会社を経営しており、1年前まではブログ活用については実際のお客様自らが作り出したものを例にして説明をしてきましたが、オルタナブログを書き始めてもう少しで1年、ブログ記事を定期的に書き続けることと、そこから派生したイベントを実際に開催する経験をさせていただいた事で、毎日自分でも楽しみながら記事を書かせていただいているにも関わらず、制作会社として今後ブログ構築案件などに本当に貴重な知識・経験を積ませていただきつつ、この恵まれた環境をご提供いただいているITmediaオルタナティブ・ブログ事務局の皆さんに感謝したいと思います。
参加いただいたブロガーの皆さんもお疲れ様でした、また次回も宜しくお願いします!
そして最後に、撮影に協力してくれた映像制作会社:獅子猿の吉村さんとパンチのN君、締め切り関係で当日あの状況でも仕事を頑張って続けてくれたU君とA君にもホントありがたい事で感謝しております。
あんまりクソ真面目なエンディングもどうかと思うので…
教訓:ビデオ撮影する時はテーブルを片付けてから撮影するべし(爆
それでは当日の模様、リハも含めたっぷりとご覧ください。
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